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第三十一話〜チョチョキ族〜

遺跡の中はとても薄暗く、僕は鞄の中から懐中電灯を取り出した。

手荷物とスイッチを入れて周りを照らす。

周りを見てみると、目の前の壁に何かがあることに気がつく。

「なんだろう。」

僕はそう思い、その何かに近づいた。

「なんだこれ?何かの像みたいだな。」

そこには三つの像があり、それぞれ手に薪を持っている。

しかし、真ん中の像だけまきに灯がついていた。

「ここに何か書いてあるよ。」

僕が像を見ていると、先輩が言った。

先輩は像の足元を指さした。

そこには小さな文字が刻まれていた。

一番左の像には『希望の神』、真ん中の像は『絆の神』、一番右の像には『友情の神』と書かれている。

ほかにも縦に長い丸の形をしたくぼみもあり、絆の神の像には、そのくぼみはなかった。

かわりに、白色の宝石がハマっていた。

左右の壁には、どこかに続く道らしきものがあり、遺跡の奥へと行くことができそうだ。

そんな事を考えていると、遺跡の入口の方から誰かの声がした。

「「「「「「チョチョキー!!」」」」」」

僕たちは驚いて、入口の方へと視線をやった。

そこには六人、人がいる。

顔は服で隠れていてよく見えない。

そのうち二人は仮面のようなものをつけ、マントを羽織っている。

「なに、なに?」

「何あの人達?だれ?」

「今日ってなんかイベントあったっけ?」

「え?え?」

みんないきなりのことに戸惑う。

でもその集団はそんなことお構いなしにこちらまで一列に並んで来ると、僕達の周りに円状に並んだ。

「俺たちはチョチョキ族。」

「ちかくで遺跡が発見されたと聞いてやってきた!」

そのうちの二人が言う。

ほかとは服装が明らかに違う。

あの集団のリーダー的存在だろうか。

いきなり現れた六人組に驚く僕達。

どうやらあの六人組はチョチョキ族と言うらしい。

聞いたことないけど。

にしても何しに来たんだろう。

そんな事を考えていると、リーダーの一人が話し出す。

「この遺跡には異世界へと繋がる入口があると聞く。

どちらが先に見つけることができるか、勝負をしよう。」

続けてもう一人も話しだした。

「まあ、先に見つけるのは俺たちだがな。ナハハハハ。」

何故か勝負をすることになっている。

「まだ返事してないんだけど……。」

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