第二十七話〜夫の行方〜
「あのさ、多分だけど夫が失踪したのは十年前、土砂崩れに巻き込まれたからだと思うんだ。」
僕はみんなに言った。
みんなは驚いて、一斉に僕の方を向いた。
「え?どういうこと?」
先輩が僕に尋ねた。
僕は自分の考えをみんなに話した。
「たしかに。そうかもしれないな。」
ジャスパーが頷く。
「じゃあさ、土砂崩れがあった場所を掘り返してみたら骨が出てくるかな?」
アンデットが言う。
「でもどのあたりを掘り起こすか目安がないと見つからないかも。」
先輩が続けて話す。
どうしようかと悩んでいると、ジャスパーがあることを思い出す。
「そういえば夫は結婚指輪をつけていったんじゃなかったか?」
「「「あっ!」」」
僕たちはジャスパーの言葉を聞いてハッとなった。
結婚指輪は大体のものが金属製。
アレルギーでなければあえて金属製でないものを買うことはないだろう。
今までこの館を調べていて金属アレルギーだという話は出てこなかった。
金属探知機があればなんとなく場所を特定できるのかもしれない。
「金属探知機を借りれるところ、または売ってる場所ってどこかにない?」
僕はみんなに尋ねた。
「えっとたしかね、私の家の近くにかりれるお店があったはず。」
先輩は少し考え込むと言った。
「みんなでそこに行こう!」
僕たちは先輩の案内で金属探知機をかりれる店へと行く。
先輩は店の中にいた店員さんに声をかけると、金属探知機をかして欲しいとお願いした。
「いいですよ。」
店員さんはそう言うと店の奥から金属探知機を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。」
お礼を言うと僕たちは土砂崩れのあった場所へと向かう。
場所はジャスパーが知っていた。
ジャスパーについていき、崖の下まで来ると、先輩はかしてもらった金属探知機を使って、反応がある場所を探し始めた。
少しすると、金属探知機が反応し始める。
「この辺だ!」
ジャスパーは地面をほろうとする。
「でも反応が弱いから、もう少し反応が強いところを探したほうがいいかも。」
僕はジャスパーに言った。
「地面を掘るときってスコップいるかな?」
ジャスパーの言葉を聞いて思い出したようにアンデットが僕に尋ねた。
「ああ、たしかに。いるかも。」
僕の返事を聞くとアンデットは
「じゃあ僕、家にスコップ取りに行くね。」
と言って街の方へと走っていった。
アンデットがスコップを取りに行って数分、ついに金属探知機の反応が強い場所を発見した。
「みんな、スコップ持ってきたよ!」
ちょうどアンデットも戻ってくる。
「よし、掘るぞ!」




