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第二十五話〜土砂崩れ〜

僕たちは部屋を出て次の部屋へと移る。

すると近くから猫の鳴き声が聞こえてきた。

「ん?猫だ。」

声が聞こえた方に目をやると、そこには足が挟まってしまい、動けなくなった猫がいた。

足の上に乗っかっていた物を動かすのは僕一人では難しく、みんなにも手伝ってもらった。

なんとか物をどかす。

すると猫はどこかへと行ってしまった。

「足、大丈夫なのかな?」

アンデットが言う。

「たしかにな。怪我してないのか?」

ジャスパーも猫の心配をする。

痛そうな素振りを見せることなく猫はどこかへ行ってしまったが、大丈夫なのだろうか。

先輩はいかにも心配していそうな顔になっていた。

表情が顔に出すぎている。

そんなこんなで僕たちは部屋の探索を始めた。

この部屋は書斎として使われていたのだろうか。

本が他の部屋よりも多く置かれていた。

猫について書かれている本が大半を占めていたので、僕はこの夫婦は猫好きだったのかなと解釈した。

手帳に書かれていたが、夫婦は猫を飼っていた時期があった。

それも考えると猫好きの可能性は高いだろう。

にしてもこのあたりは崖が多いな。

あ大雨が降ったら土砂崩れが起きそうだ。

僕は窓の外に見えた景色を見て思った。

そう言えばだけど手帳に書かれていた街ってどこのことだろう。

僕たちの住んでいるところかな?

たしかにシマツナソ村やチュテレール村よりは発展しているように思えたけど。

というか僕自分が住んでいる場所の地名知らないな。

今更だけど。

もしかして街って呼ばれてるのかな。

思い返してみればペットショップあった気がする。

花屋はチュテレール村にもあったっけ。

あれ、手帳に書かれていた条件揃ってない?

アマドコロっていう花を買うには花屋がある場所でないといけなくて、ペットショップがないと猫を飼うことができない。

野良猫はこの辺にはいないだろう。

もし僕たちが住んでる場所に行こうとしてたなら、通り道に大きな崖があったな。

「ジャスパー、ここに来る時に大きな崖があったの覚えてる?」

僕はジャスパーに尋ねた。

ジャスパーなら何か知ってるかもしれないと思ったからだ。

僕がこの街に来てそんなに時間は経ってないから、より長い間住んでいるジャスパーのほうが知ってることが多いだろう。

「ああ、あの崖か?

たしか十年くらい前に土砂崩れがあったらしいぞ。

お母さんがその崖の近くを歩いてたときに土砂崩れが起こったらしくて、危うく巻き込まれるとこだったってさ。

それがどうしたんだ?」

ジャスパーは言った。

「もしかして……。」




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