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第二十三話〜裏切り者〜

「ここが先生の言っていた洋館……。」

僕たちは今、洋館の前まで来ている。

あのあと僕はジャスパーたちに、次の休日一緒に行きたいところがあると言って声をかけた。

みんな予定が空いていたらしく、みんなで一緒に洋館に来ることができた。

洋館の周りには数えきれないほどたくさんの白色のアネモネが咲いていた。

「ブラボー、早く行こうぜ!」

ジャスパーは早く洋館の中に入りたくてウズウズしている。

「そうだね。」

僕たちは洋館の大きな扉の前まで来ると、アンデットが扉を開けた。

僕たちは洋館の中へと足を踏み入れる。

洋館の中は薄暗く、どこに何があるのか分かりづらい状況だった。

僕は鞄の中から懐中電灯を取り出すと、スイッチを入れた。

懐中電灯の光で僕の周りは少しだけ明るくなる。

「探索を始めよう。」

「「「うん。」」」

僕たちは洋館の奥へと進んでいく。

目の前にあった大きな階段を上って上の階へと上がる。

階段を上るとすごそこには部屋がいくつかあった。

一番近かった部屋の扉の取っ手に僕は手を伸ばす。

鍵はかかっておらず、取っ手を回せば扉は開いた。

部屋の中はとても高そうなベッドなどの家具が配置されていた。

「すごい高そう。」

先輩は大きなベッドを見ていった。

家具は大分ホコリを被っていたが、それでも高いものだとわかるほどに魅力を放っていた。

「このクローゼットも高そうだよ。」

先輩に続いてアンデットも言う。

アンデットがクローゼットを開けると、そこには黒寄りの赤色で『裏切り者』と書かれていた。

「うぇあ!?」

アンデットはその文字に驚く。

僕たちはその中に服を入れているのだと思った。

なぜ『裏切り者』と書かれているのかは、僕達にはわからなかった。

この洋館で過去に何かがあったのだろうか。

それとも、いつまでも帰ってこない夫へ向けた妻からのメッセージなのだろうか。

クローゼットの隣に置かれた机の上には手帳のようなものと、花瓶に生けられた花があった。

花瓶に生けられていた花はゲッケイジュというらしい。

ジャスパーに尋ねたら教えてくれた。

僕はなぜ花が枯れていないのか不思議に思ったが、幽霊となった奥さんが毎日世話をしているのかなと思うことにした。




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