第二十二話〜森の洋館〜
「それでは次の問題です。この問題をノートに書き写してください。」
今は算数の時間だ。
おおかみが一匹とぶたが二匹いて、合わせると何匹になるかという問題だ。
これ先生は三匹って答えて欲しいんだろうけど、正解は一匹だと思う。
おおかみが豚を食べるから答えは一匹。
まあ、三匹って書いておこうかな。
そんな事を考えながら授業を受ける。
問題の答え合わせが終わると、先生は話し始めた。
「授業はこれでおしまいです。切りの良いところで終わります。でも時間がまだあるので先生がお話をしたいと思います。」
そう言うと先生は続けて話をした。
今回の先生の話の内容はある洋館についてだった。
僕は先生の話は正直興味がなかったが、洋館と聞いて耳を傾けた。
遺跡を見つけるための条件で森の洋館の謎を解くのもあったからだ。
これが最後の謎だが、どの洋館なのか、場所を特定できる情報がまだなかった。
そのため先生の話からなにか情報を得ることができたら、今後の行動に大きく影響すると考えた僕は、話に耳を傾けた。
どうやら近くの森に古くから建てられている洋館があるらしい。
その洋館には昔夫婦が住んでいて、その夫が突然姿をくらましたらしい。
妻は夫が自分のことを捨てたのだと考え、夫に怒りの気持ちをいだいたそうだ。
幽霊となった今でもその気持ちは消えず、洋館をさまよっているのだとか。
洋館に夫婦が住み始めたのは三十年程前で、生きていれば五十歳程の年齢らしい。
僕はこの洋館があの本に書かれていた洋館を指しているのではないかと考え、今度の休みにジャスパーたちを誘って一緒に行ってみることにした。




