第二十一話〜安らかに眠れ〜
「神社だ!」
僕たちは神社を見つけた。
僕たちは神社へと向かう足を動かす。
神社の鳥居をくぐると、僕は足を止めた。
「ブラボー、置いてくれ。」
ジャスパーが僕に言った。
「わかった。」
僕は返事をする。
僕はこの大樹が村を守っているところを想像した。
「今まで村を守ってくれてありがとう。」
僕はそう言うと青いポピーを置いた。
すると目の前が光だし、僕たちは意識を失った。
目を覚ますと僕たちは廃病院にいた。
「あれ?大樹は?」
僕はそこにあったはずの大樹がないことに驚いた。
「神社もない…。」
アンデットが、周りを見渡して言う。
そこは過去に戻る前にいた病室だった。
「ブラボーくんが言ってた花ってどこにあるの?」
先輩が僕に尋ねた。
そういえばと思い花があったはずの場所に目をやったが、そこには花どころか花瓶もなかった。
「あれ?なくなってる。」
僕は不思議に思った。
「花なくなってるの?」
先輩が僕に聞いた。
「うん。あそこにあったはずなのに。」
僕は口を動かした。
「もう過去に戻る必要がなくなったからじゃないか?」
僕達の会話を聞いていたジャスパーが言った。
「どういうこと?」
アンデットがジャスパーに尋ねた。
「大樹の怒りをしずめるために過去に戻る必要があったんだろ?」
「たぶん。神社は過去に戻らないとなかったから。」
僕は答えた。
「つまりだ。花がないってことは大樹の怒りをしずめることに成功したからじゃないか?」
ジャスパーは僕たちに言った。
「そういうことか。」
アンデットは納得した。
僕と先輩も納得する。
「じゃあこの病院で行方不明者が出ることはもうないね。」
先輩が言う。
そういえば行方不明になったひとたちはどうなったのだろうか。
無事に発見されたのだろうか。
僕たちはそんな事を考えながら病院を出る。
外に出ると、何か光るものがあることに気づいた。
僕はその何かを手に取る。
「前に見つけた宝石と似てる。」
僕は思った。
「ジャスパー!シマツナソ村で見つけた宝石もってる?」
僕はジャスパーに話しかけた。
「持ってるぜ。」
そう言うとジャスパーは鞄の中から宝石を取り出した。
「ちょっと貸して。」
僕はジャスパーから宝石を借りると今見つけた宝石とくっつけてみた。
「やっぱり……。」
僕はジャスパーに宝石を見せた。
「すげー!ぴったりじゃん。」
宝石の割れ目に今見つけた宝石がぴったりとくっついた。
「でもまだかけてる部分があるね。」
隣りにいたアンデットが言った。
「本には三つの謎が書かれてたけど、最後の場所にあるんじゃない?」
先輩も続けて言った。
「そうかもしれない。」
僕たちはそんな話をしながら家へと帰った。
後でニュースで知った話だが、廃病院で行方不明になった人達は無事に発見されたらしい。




