第十八話〜過去にもどれ〜
「すごいホコリかぶってる。」
僕は言った。
本を開くと『大樹の怒りをしずめるために神社に捧げ物をせよ。』とだけ書かれていた。
僕はみんなに本の内容を伝えた。
「神社って村の人が言ってた大樹に捧げ物をするための神社か?」
ジャスパーは言った。
「でもその神社って病院を建てるときに壊したんじゃないの?」
先輩は言う。
たしかにそうだ。
神社は病院を建てたときに取り壊されたと村の人が言っていた。
過去にでも戻らない限り、神社に捧げ物をすることは不可能だろう。
「じゃあこの本の言う神社って、どこの神社を言ってるんだろう。」
アンデットは言う。
「でもやっぱり大樹に捧げ物をするための神社以外ないと思うけどな。」
「どうすればいいんだろう。」
僕たちはどうすればいいのかわからなかった。
「過去に戻れたらな。」
ジャスパーが呟く。
どうやら僕と同じことを考えたのだろう。
「病院が建てられる前に戻れたら、まだ神社はあったんだろうな。」
僕たちはそんな感じの話をしながら、この病室を後にした。
「そういえば三百十九号室の鍵見つけたけど行ってみる?」
先輩は言った。
いきなり過ぎて僕たちは驚いた。
「「「え?」」」
「どういうこと?あったの?」
僕は先輩に聞いた。
「実はさっきの部屋で見つけてて。そのことを自分でも忘れてた。」
先輩は言った。
先輩はそう言うとポケットから鍵を取り出して僕たちに見せた。
「マジだった。」
「何かあるかな。」
僕たちは三階へと足を運ぶ。
三百十九号室の前まで来ると足を止めた。
鍵を開けて中に入る。
部屋に入った時、僕は花瓶に飾られていた花に目を惹かれた。
「なんの花だろう。」
僕はその花に触れる。
花に触れた瞬間、僕たちは意識を失った。
目を覚ますとそこには、切り倒されたはずの大樹のように大きな木があった。




