第十六話〜廃病院と大樹の関係〜
あれから数日。
ついに待ち望んだ休日がやってきた!
僕たちはいまチュテレール村に来ている。
今日は僕とジャスパーとリリーとアンデットの4人できている。
チュテレール村は家から遠く、歩きで行くのには無理があったので、今回は電車を使った。
三十分ほどかけてやってきたこの村は緑で溢れていた。
いたるところに緑があり、僕の視界に一番最初に入ったのは青いポピーだった。
「きれい。」
僕は青いポピーが気にいったので、近くにあった花屋さんで青いポピーを購入した。
「青いポピーがすきなの?」
先輩が僕に尋ねた。
謎を解きに来たのに花屋に行ったことへ不思議に思ったのだろう。
「さっき咲いてたのを見て気に入っちゃって。」
僕は先輩に言った。
「にしても廃病院ってどこにあるんだろう。」
アンデットが周りを見渡して言った。
僕も周りを見渡すが、病院らしき建物が見当たらない。
「村の人に聞いたらわかるんじゃないか?」
ジャスパーが言う。
たしかにと思った僕たちは、村の人達に廃病院のことを聞いてみることにした。
「あの、すみません。」
僕は近くにいた村の人に話しかけた。
「どうしたんですか。」
「このあたりに廃病院はありませんか?」
僕は尋ねた。
僕が尋ねた瞬間、村の人の表情が変わった。
「近くの森を少し行くとあるよ。でも廃病院にはいかないほうがいい。」
村の人は僕たちに言った。
どうしてだろう、僕はそう思った。
「廃病院で何かあったんですか?」
横から先輩が村の人に尋ねた。
「あの病院がある場所にはもともと、大樹があった。
その大樹はこの村の守り神として扱われていたため、近くには大樹に捧げ物をするための神社があった。
病院を建てることが決まった時、大樹を切り倒して病院を建てることには反対の意見もあったんだ。
だけどその反対の意見は聞かなかったものとして工事がすすめられた。
大樹は切り倒されて、それと一緒に神社も取り壊された。
無事に病院が完成し、何事もなかったかと思ったがそれ以来、村のことが一番良く見える三百十九号室の病室の患者が次々と行方不明になった。
今になってもその人達は発見されていない。
きっと大樹の怒りをかってしまったんだ。
君たちは病院を探してるみたいだったけど、近づかないことをおすすめするよ。」
村の人は僕たちに言うと、どこかへ行ってしまった。
「三百十九号室か。そこに行ったら何かわかるかもな。」
ジャスパーはいった。
「でもその病室に行ったら、患者さんたちみたいに僕達が行方不明者になっちゃうかも。」
アンデットが不安そうに言う。
「でも他に情報ないよ。三百十九号室に入らなくても、廃病院には行ったほうがいいんじゃない?」
先輩が言う。
「そうだね。」
僕たちは廃病院へと向かった。
ここから先、何が起こるか分からない。
病院に行ってみないと何も始まらない気がした僕たちは、恐る恐る廃病院へと足を踏み入れた。




