第十三話〜宝石〜
僕たちは泣いて喜んだ。
アンデットが人間に戻れて良かった。
おそらく時間はギリギリだっただろう。
神社のおかげでアンデットが人間に戻れたんだと思いながら後ろを振り返ると、そこに神社はなかった。
「あれ?神社がなくなってる。」
「え?ホントだ。」
「いつの間に……。」
僕たちは神社がいつの間にかなくなっていることに驚いた。
そして神社があったはずの場所になにか宝石が落ちていることに気づく。
「なんだろう、これ。」
僕は宝石を手に取った。
見た感じなにかの花の一部のような形をしていた。
ジャスパーは鞄から植物図鑑を取り出す。
「それ見せて。」
「はい。」
僕はジャスパーに宝石を渡した。
ジャスパーはしばらくすると
「ん〜、やっぱ一部分だけだとどの花か分からないな。」
といった。
「この宝石もともとは一つの花の形をしてたのかな。割れたみたいにギザギザしてるところがあるから。」
アンデットはいった。
「たしかにここギザギザしてる。」
僕は宝石を見て言った。
「これが村に伝わるお宝かな?」
「そうかも。」
ジャスパーは鞄の中に宝石をしまった。
「これを使えば遺跡の入口を開けることができるのかな?」
「村の言い伝えが本当ならね。」
僕たちはそんな話をしながらシマツナソ村を出た。
「にしてもめちゃ眠い。」
「帰ったら寝よ。」
僕とジャスパーはとても眠くて、早く寝たいと思っていた。
でもアンデットは少し悲しそうな表情を浮かべた。
「アンデットは僕の家へおいでよ。」
それを見た僕はアンデットに言った。
「え?いいの?」
アンデットは一気に明るい表情になる。
「僕の家にも遊びに来ていいからな。」
ジャスパーが言う。
僕たちは家へと帰る。
空は雲一つなく、美しい青が広がっていた。




