第十一話〜謎の空間〜
「えぇ!?なにこの部屋?」
僕は驚いた。
なにかのからくりが作動したと思ったら、目の前にいきなり部屋が現れたからだ。
「すげー!!なんか部屋が出てきた!」
「この空間にからくりがあったなんて……。」
二人も部屋を見て驚いている。
「にしても、からくりを使って部屋を隠すってことは自分以外の人には入ってほしくなかったのか?」
ジャスパーが不思議そうに呟いた。
たしかに、自分以外の人には入ってほしくないからからくりを使って部屋を隠したのだろう。
でないと部屋をからくりを使って隠す必要はないと思う。
からくりを作動させるスイッチはとても分かりづらく、作った人以外はなかなか見つけることのできないようになっている。
自分以外の誰かが出入りしても問題がないのなら、スイッチはもっとわかりやすくするはずだ。
僕はジャスパーの意見は信憑性が高いと思った。
それにしても、誰がこの部屋を作ったのだろうか。
そんなことを考えながら僕たちは部屋を探索し始めた。
なにか情報が手に入ると考えて。
僕は鞄からもう一つの懐中電灯を取り出すと、ジャスパーに渡した。
懐中電灯は二つしか持ってきていなかったので、アンデットには何か見つけたら僕のところへ持ってきてもらうことにした。
アンデットは僕の持っている懐中電灯で照らされている範囲を探していた。
僕は部屋に入ったときに最初に目に入った、書物を調べてみることにした。
そこにはこの部屋について書かれていた。
どうやらこの部屋には地上へとつながる隠し通路があるらしい。
何かあったときに使えるかもしれない。
僕は本を閉じた。
他には特に書かれてはいなかった。
「ブラボー、この部屋作ったのは村長かもしれない。」
ジャスパーが僕に言った。
「どうして?」
僕はジャスパーがそう言える理由がわからず、ジャスパーに尋ねた。
「これ村長の日記だと思う。村の人達をゾンビ化させるためにみたいなことが書かれてたから。」
ジャスパーは言った。
「なるほど。」
「たしかに、その話が出てくるのは村長の日記かも。」
僕とアンデットは相槌をうった。
日記によると、村の人達をゾンビ化させるために薬を使用したらしい。
その薬は闇商人から手に入れたようだ。
しかし薬は値段が高く、村長には、とても手が出せなかったらしい。
そのことを知った闇商人はお金の代わりに違うものを頂くからいいといって、村長に薬を渡したようだ。
『違うもの』とは何を言っていたのだろうか。
日記にそのことは書かれておらず、僕たちはそれが何だったのかわからなかった。
少ししてアンデットが僕たちに言った。
「さっきこの本を見つけたんだけど、」
アンデットはそう言うと、本に書かれていたことを話し始めた。




