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宇宙の彼方から危機を伝えにきたロボットにのって人類の大半を殲滅していく話  作者: よぎそーと


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4 邪魔を削減、人類選別の時

「それじゃあ、次は」

 呟きながら操縦士は人型兵器の機能を使っていく。

 探知機などの機器を使い、その機能・効果を把握していく。

 試しに、地球上に存在する人類の位置を調べあげていく。

 生命反応を把握するなど、人型兵器には造作も無い。

 即座に全人類の居場所が判明する。



 それから、一人一人の性格や人格を調べていく。

 こちらは脳の構造を調べ上げる事で知る事が出来る。

 更に、そこから記憶を覗くことも出来る。

 これまで何をしてきたのか、その時に何を考えどう思っていたのかも。

 人型兵器の能力はこういう事も可能としている。



 そうして調べ上げた事を元に、一人一人を選別していく。

 行動的な者、物静かな者。

 思慮深い者、直観的な者。

 率直な者、慎重な者。

 性格をもとに様々な色分けが出来る。



 そうして人型兵器の探知能力と分析能力を使っていく。

 頭の中に送り込まれた事で、出来るのは知っている。

 しかし、実際のその機能を使ってみると、実感がわいてくる。



「凄いな」

 素直に勝算が口から出る。

「じゃあ、これをもとに判別して。

 俺を痛め付けた連中を」

「了解」

 即座に居場所が判明した。

 地球上の日本の、とある場所。

 繁華街の片隅だ。

 そこに固まってるのが分かる。



「こいつらを攻撃する事、できる?」

「可能だ」

「なら、やってくれ」

「了解」

 操縦士の指示に人型兵器は従った。



 光線が放たれる。

 小さな小さな光線が。

 それが目標の人数分に分かれ、それぞれが目標に向かっていく。

 路地に屯していた目標は、その光に貫かれて死んだ。



「攻撃完了。

 目標、撃破」

「凄いな」

 あっさりと目標を殺すことが出来た事に驚く。

 常に自分を虐げ、金を巻き上げ、侮辱と挑発をくり返し、殴打をためらいなく行ってきた連中がだ。

「もっと時間をかけて甚振ればよかったな、これなら」

 そんな事すら思う。

 やられた事の報復にしては、あっさりと殺しすぎたと。



 だが、これで分かった。

 今の自分には憎い相手を瞬殺出来るのだと。

 そうと分かればやる事は決まってる。



「さっきの奴等の家族。

 血のつながりのある奴。

 親戚も。

 それを探すことは出来る?」

「可能だ」

 返事と同時に居場所が表示される。

 親兄弟を含めた親戚一同なので、それなりの範囲に散らばっている。

「これも全部殺して」

「分かった」

 先ほどと同じように光線が放たれた。

 次の瞬間、標的が死亡した事が告げられる。



「やった……」

 あんまりにもあっさりと結果が出た。

 どうやったら排除出来るのか、消し去ることが出来るのか。

 常に考えてた問題が悩む事もなく消滅した。



 体から力が抜ける。

 心が軽くなる。

 頭がすっきりする。

 これまで感じた事のない安堵をおぼえた。

 安心感ともいう。

 生まれて初めてのリラックス状態だ。



 虐げてきた者の死はそれだけ心地よい。

 もう二度と脅威に出会わないからだ。

 被害を受けてきたならばなおさらだ。



 しかも、引っ越したのでも接触出来なくなったのでもない。

 死んだのだ。

 もう二度と会わない。

 それがとても嬉しい。

 加害者が生きてる限りどこかで出会う可能性がある。

 そうなる事が絶対にないのだ。



 生かしておいてはいけない。

 確実に殺さなければならない。

 害になる存在は、存在してるだけで害になる。



 その事を実感した操縦士は、探知範囲を全人類にひろげる。

 自分を虐げていた者達と同じような事をしてる者を見つけるために。

 似たような思考回路をしてる者達を見つけるために。

 これまで誰かを虐げてきた者を、これから虐げる可能性のある者を見つける為に。



「選出完了」

 人型兵器が結果を伝える。

「攻撃できる?」

「一度に攻撃できる範囲に限界があります。

 ですが、時間をかければ全てに攻撃可能です」

「じゃあ、やれ」

 命令と同時に人型兵器から光線が放たれた。



 そして、人類の多くが死滅した。

 生き残ったのは、2億数千万人。

 問題を起こす可能性のない者達だけだ。



「これで全部消えたのか?」

「該当する者達は全て消滅した」

 人型兵器の答えに満足していく。

「ああ、それと」

「何か?」

「死んだ後の世界ってあるの?

 魂とか霊とか」

 少し気がかりな事も確かめる。



 霊魂なるものがあるのかどうか。

 それが少し心配だった。

 あるなら、例え死んでもそれで終わりにはならない。

 死んでも輪廻転生する可能性があるからだ。



「ある」

 人型兵器の答えは明快だった。

「あるんだ」

 少しばかり驚く。

 まさか科学的に霊魂の存在が証明されるとは思ってなかった。

「じゃあ、転生も?」

「ある」

 その答えに不安がこみあげてくる。



 もし霊魂が輪廻転生するなら、殺した連中もどこかで再生してしまう。

 そうなれば不幸が再び起こってしまう。



「死んだ後の魂を消滅させる方法ってないの?」

「ある」

「あるんだ……」

 再び驚いた。

 まさかこの兵器が霊魂の領域まで手を出せるとは思わなかった。

「じゃあ、さっき殺した連中の霊魂、消滅させてくれ」

「攻撃と同時に実行している。

 肉体も霊魂も同時に消滅してる」

「そっか。

 なら、いいや」

 心配が消えた。



「それじゃ、やろうか」

 あらためて人型兵器に語りかける。

「敵が来るんだろ。

 それを倒すためにやれる事をやろう」

「了解」

 操縦士と人型兵器は、やがてくる脅威に立ち向かうために行動を開始していった。

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