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bloody eden  作者: ゆう
1/1

生き抜くために、戦う。皆を守るため。

初投稿です。よろしくお願いします!

ブーブー……ブーブー


「よっ!ノヴァ!レベリング中か?」


「あぁそうだよ。」


「おっ!どこでしてる?俺もしたいんだよ。」


「東の山の中。」


「黒の森?今から行っていいか?」


「いいよ。」


__ここはMMORPG『Unknown wisdom』

の世界。今一番人気の携帯ゲームだ。

その人気のひとつは、作り込まれたストーリーと景色だ。キャラデザも豊富で自分でカスタマイズできる。

女に男、動物から獣人、ロリから老人までなんでも作れる。

どこの層を狙ったのかわからない老人までカスタマイズできる所に、製作者の遊び心が見える気がする。

アイテムはドロップ以外にもガチャもあり、楽しめる。

基本はレベリングが必要だが、経験値の貰えるアイテムも販売されている。

(もちろん有料だが。)

プレイヤーの、画面に飛ぶとサンプルボイスを聞くことが出来る。

ボイスは無料のものと有料のものがある。

ボイスは、自分で撮ることも可能。加工までできるため、大多数の人は自分の声を使う。




かく言う私……僕も使っている。

本名も本当の声も晒さないこの世界で、僕は、謳歌していた。

__女遊びを。


昔から、男をみてこうすればいいのになんで分からないんだろ?

とか思っていて、ゲームの中じゃ性別を選べると知った時悪戯心が出てしまった。


その結果がこれ。

それはもうモテますとも。はい。

キャラデザはとびっきりかっこよくしたしね。

声も加工頑張ったからね。

プレイヤー名はノヴァかっこいいでしょ。厨二心をくすぐるでしょ。


レベリングも頑張ってるからね。

ノヴァは、ワンナイトなら抱いてくれると有名だ。

その性格と容姿から女の子が群がる。このゲームをやっている女なら誰しもが1回は目を奪われたと言われるレベルに容姿端麗だと。

同じアイテムを使ってカスタマイズしても同じにならないと不満が男性プレイヤーから出たが、私から言わせると顔のパーツ一つ一つの角度調節が甘いのだ。

この私が、何時間にも渡って作り上げたノヴァをそう直ぐに再現されるものか!!

と優越感に浸って遊んでいる。


そしてただいまいるのが、東に位置する森通称黒の森だ。

なぜ黒の森かと言うと、その森にある植物のほとんどが黒に近い色で埋め尽くされているからだ。

ろくに日も当たらず森全体がくらいことからもきている。

挙句の果てに、モンスターまで黒に近い色をしている。

植物もモンスターも、あれ?ピンクなのか?紫なのか?ってなるほど分かりずらい。

しかもここは、上級者向けのレベリング場所だ。

単純に敵のレベルが高いのと敵を見つけづらいとこのためだ。

ただ慣れてしまえばなんてことは無いので、僕はここを重宝している。


そんなこんなでレベリングをしているとあいつが来た。


あいつって?あー幼馴染の男の子。

一緒にゲームをやってくれる人。

(説明が雑かな?)

まぁいいや。うん。ゲームしてくれる人。


「おーい!ノヴァ来たぜー!!」


「うっさい頭に響く。」


「冷た。俺凍っちゃいそう結花…



__ボチャン!


「おま!嘘だろ。なんで突き落とした。」


「良かったな。この森が熱帯気候で。」


とすごくいい笑顔で言い放った。


「ごぼごぼ。まじ死ぬんだけど…。」


なら死ね!と言い幼馴染の頭を蹴り飛ばす。

彼女本名をゲーム内で呼ぶという彼女逆鱗に触れることをして、彼女の機嫌を悪くしたそんな彼の名前は、ナギ。

本名は、篤司。

カッコつけである。




__こんな風に篤司とゲームしたり、友達とショッピングに行ったり、そんな普通のことをして、普通に高校卒業して、大学に行って……そう続くと思ってた。



あのイベントが来るまでは。

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