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Next Stage

次の美鈴の弾幕は勿論のことながらより激しくなっており、攻略にはさらに時間を要した。

そのため、その日はこの弾幕で特訓終了となった。

翌日は続きからスタート。

最初の弾幕は昨日のものと同じだったのでさほど苦労はしなかったが、それ以外は結局にた結果に終わった。

それでも残り二十種類のうち十種類は攻略できたのだから誉めてほしいところだ。

弾幕の特訓が開始して三日目にはいくらかなれ、攻略にかかる時間も減ってきた。

そして昨日、遂に全ての弾幕を避けることに成功した。

美鈴はちょっとした祝福の言葉を口にしたあとで、今日は終了であると伝え、紅魔館の中へと消えていった。

僕はもう少し何かあると思っていたため少し拍子抜けしたが、直ぐに自分の部屋へ戻った。

部屋に戻った僕は溜まっていた仕事を消費しながら時間をつぶすことにした。

というより、それ以外にすることが無かったのである。

一応自分のショルダーバッグはあったのだが、ナイフや麻酔銃では何もできないし、ウォークマンはとうの昔に活動を停止したし、小説はもう何回も読んでしまったのである。

なので、その日の残り半分は机に向かいっぱなしで終わってり、現在はベッドから這い出て大きな伸びをしているのである。

有難いことに今日は進展があることがメイドの話で分かった。

朝食が終わったらすぐにレミリアのところまで来てほしいというのである。

これは少しくらい期待しても良いだろう。

勿論、今日で特訓は終わりだから挨拶に呼んだ、考えられた。

しかし、弾幕の訓練が始まってからまだ五日しか経っていないのである。

よって、その可能性は低い。

そんなガバガバ理論を携えて、僕はレミリアのいる部屋へ向かった。

コンコンッとドアをノックすると、直ぐに返事が聞こえた。


「入りなさい。」


レミリアの声が途絶えたのを確認してドアを開けると、部屋の中にはレミリアとメイドだけでなく、魔理沙もいた。


「美鈴さん、それに魔理沙。どうして?」


「まぁ、いろいろあってな。」


僕が不思議に思っていうと、レミリアが話し出した。


「重信。特訓は順調なようね。」


「えぇ、まぁ。」


「とても良いことだわ。今日はその特訓について話があるの。」


「……。」


「先に言っておくわ。実は本来ならこの特訓は終了なのよ。あなたはやるべきことを皆した。」


「そうなんですか。」


「えぇ。だけど、私たちは二か月、どんなに早くとも一か月は掛かると考えていたの。それをあなたはものの二週間足らずで終えてしまった。つまり……。」


「つまり?」


「つまり、あなたは私たちが思っていた以上に素質がある、もっと高度なこともできるのよ。」


そこで、魔理沙が続きを話した。


「もともとはこれをする予定は無かったんだ。難しいし、何より危険だ。」


魔理沙が”危ない”という特訓。

冗談は抜きらしい。


「貴方にはその特訓について質問をするわ。するか、しないか。」


「それで、その特訓って……。」


「空中での弾幕避けよ。」


「……え?」


「だから、空中で弾幕を避けるんだよ。」


「それが危ない。」


「そうだ。まぁ、聞いただけじゃあまり分からないか。だが、よく考えてみろ。空中で避けるということは一時たりとも休むことは許されない。湖の真ん中で泳いでるようなもんだ。それで体力が無くなったりしてみろ。悪くて落下死、良くても大怪我を負って後遺症が残る可能性もある。それでもやるか?」


間違えれば大怪我。

まぁ、当たり前のことだろう。

しかし……。


「確かに危ないかもしれない。でも、今度の異変も危険なんだろう、魔理沙。」


「まぁな。」


「なら危険は承知だ。死ぬときは死ぬ、だから大丈夫だ。」


「……答えはYESで良いわね。」


「勿論。」


「なら決まりだわ。美鈴のところへ行きなさい。」


「はい。」


僕は一礼すると部屋から出て行った。


* * * * *


「……で、重信の色はどんなだった。大丈夫だったか。」


重信が部屋から出て行ったあと、魔理沙が聞いた。


「少しくらい色も見えたわ。でも、間違いなく明るい色もあった。大丈夫、あの子ならやれるわ。」


「そうか。なら良いんだが。」


魔理沙はドアに向かい、その手前で立ち止まった。


「下手なことはしないでくれよ。あいつからも頼まれているんだ。半ば脅迫だったがな。」


そう言うと、魔理沙は部屋から出て行った。


「分かっているわよ。」


レミリアが小さくこぼした。


「私たちにも関わりが有りすぎることなんだから。」

ようやく話が流れに乗ってきました。

まぁ、この後が大切なので気を抜かないようにしないと……。

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