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楽しい人生にニート生活を  作者: 月ノ下 月光
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まさかのシークレット職に!?

 この世界には15才になると職業を決められることができる。


決められると言っても自分で決める訳じゃなく水晶に


手をかざすとその人の能力に合わせて職業が決まるのだ。


その職業のなかには世界に一人のみなれると言う


シークレット職が存在しているらしい……。


そして今年15才になった俺は、ついに職につけるようになのだ。


 「はーい、こちら順番におねがいしまーす!」会場には多くの少年、少女が集まっていた。


「まじかよ、あいつ勇者だってよ」「俺は魔王がいいかなぁ」


なりたい職業になって喜んでいる者もいれば落ち込んで座り込んでしまっている者もいた。


それもそのはず、一度決まった職業は二度と変えることができないのだ。


「おいおい、君たちどいてくれないか?君たちみたいな貧乏人は農民で決まりだよ、ハハッ!」と周りをバカにしていた奴は大きな字で農民と書かれたカードを持って泣きながら何処かへ走っていった。


「以上、皆さんの職業が決まりました!これから一生懸命頑張ってくださいね~」と会場に女の人の声が響き渡る。

と、同時に会場の出口の扉が開いていく。


「今回もシークレット職はでなかったな」


「ですけど今回は珍しい職業がかなり多く出ましたね♪」


あれ?え、俺まだ職業決まって無いんですけど?


「す、すいません!俺まだ職業決まって無いんですが!」


すると賑わっていた会場が急に静かになる。


「はあ?どうせ農民だろ」


「そうよ、いちいち時間を取るまでもないでしょ?」


周りがまたざわつき始める。


「あ~テス、テス。皆さん~お静かに~」


すると、司会者を務めていた女の人が大きな声で会場を落ち着かせる。


「藍原 結城さんですよね?すいません、私の記入ミスでご迷惑を…職業をお決めいたしますので舞台までどうぞ」


俺は会場の全員に見られながら水晶に手をかざす。


(名:藍原 結城 能力:体力?知力?筋力?その他全て?

職業:シークレット) 


「「えぇぇーーーー!?」」


その結果は会場じゅうを震わせた。


職業カードをもらった俺はあの女の人からこんなことを言われた。


「この(職業欄)や(?)の部分は削れるようになっています。

職業欄はすぐに削ってもらって構いません。

ただ、他の欄はその時の能力に応じて決まりますので慎重に

削ってくださいね!」


その時の能力。俺は浮かれていたのかその言葉を深く気にしていなかった。


 家に着くと俺はすぐに『Amozon』で高級な武器や防具、高品質

のアイテムなどを全財産を使って買いまくった。


「届くまで後30分かぁ、そろそろカード削ろうかな」

と、俺は職業カードを手に持つ。


「あぁ、緊張する…まずは(?)欄でも削ろう

俺はポケットの中に入っていたコインで知力、筋力の部分を削った。


(知力:635)(筋力:1)


俺は色々な意味で目を疑った。


まず、職業カードの能力に3桁が存在していたこと。


そして1桁が存在していたことに……。


農民や貴族の知力は15~25 筋力は20~45。


勇者や魔王の知力は55~65 筋力は65~80ぐらいまでしか見たことがなかったのだ。


これを見て思うのは、今、現在!俺はカス中のカスということだ。


知力:635。これはどう考えても必要がない。


そしてさらにひどいのが1である筋力だ。


農民でさえ30ほどあり、畑を荒らす大抵のモンスターなどは農民だけでも簡単には対処できる。


それに比べて俺は下級モンスターでさえ倒すのに苦労することになるのだ。


頭を抱えてこの先どうするか考えているとインターホンがなる。


「すいませーん、お届け物です」


さっきAmozonで頼んだ物かな?


あ、武器装備すれば能力上がるじゃん!


「すいませーん!荷物のお届け物でーす!」


「は、はーい!」


俺は急いで荷物を受け取り、箱から武器などを取り出す。


「うわぁ画像で見るより超かっけぇ…普通に持てば装備出来るのかな?え!何これ重っ!」


(職業が決まっていないため装備することができません)


「職業欄を削らなきゃいけないのか」


俺はスラスラと職業欄を削る。


自分の職業がとんでもないものになるとも思わずに……。

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