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(イベントに向けて……)

 イベント会場である『JPP・Office 第二ビル 1F』では着々に機材が揃いだし、『Moon暦725年11月27日(日)=Moon暦726年6月17日(日)』の本日の日付は、三日間のライブも大成功に終わり、翌日の十時に、やっと『ムージュ号・二世』が発進して……最終話になります。

 『Moon暦725年11月27日(日)』


 十四日の月曜日にボードとレジスターと発券機が十時に届き、この黒色のボードの長さはショップの奥行きと同じで三メートルの長さで、背丈は二メートルの高さで幅は五センチほどだが、左右の隅にはないが真上に固定された五センチほどの丸い金属の棒が九個備えられてあり、それには僧侶や修験者が持つ錫杖みたいな丸い金属の輪が二個ずつ取り付けてあり、二箇所の足の部分のキャスターはストッパーも付いて移動が便利だった。


 ボードは一番を入り口に設定し番号順に入り口から入って左側から四番まで、右側には七番までを壁に置くようにしたいので配送者に設置をしてもらい、残りはまとめて一番奥のパンケー・ベイクのセッティング場所である右側に置いてもらった。


 この深い灰色のキャッシュレジスターは、横幅が十五センチ、縦の長さが二十センチ、高さが十センチほどのボックスタイプで、キーボードのテンキーが下の真ん中にあり、客用のレーシートは左側の側面のふたを開けると、二段にスライドして長くなるので、その上から滑るようにカットされて出てきて簡単に取り出すことができた。


 支払いは現金だけでカードの利用はできないが、収支の現金は各自で管理してもらうようにお願いし、最後にボタン一つで最終的な集計がその紙の中に記録として出てくるようになり、ショップのオーナーはそれを見て、自分の今日の売り上げを確認することができるのだ。


 この発券機は横幅と奥行きが十センチほどで、高さが一メートルほどあり、土台の部分は三十センチほどの四角い受け皿のようなボードがありその上に乗せてあったが、こちらも土台にはストッパーつきのキャスターが付いていた。


 この発券機は、ボタンの中心部分を押すと指紋登録ができるようになり、それを押すとカードが出てくる仕組みで、当日設定で再来場者を防ぐため二度目にはカードは出ないそうで、その代わり、子供でも大人でもボタンを押せる状態であればカードは出てくるそうで、私は再来者のことは考えてなく、リーザがすべて考えてやってくれたのだ。


 私が二日に考えていたコメントに手を加え、四回目のコメントは前日のマギーの誕生日に出かけて色んな事実を知ることになり、家に戻っても興奮が冷め切らずに十二日の土曜日になってしまったが、五回目は説明会とライブの予定をまた書き、二十五日のショップは第一回目とは違うショップを選びだし、最初に送ってくれたメールの中から二番目に閃いた中から選んだが、第一回目にオープンする十六個のショップにも個別にメールを送ると、説明会には全店が参加を表明してくれた。


     ★ ☆ ★


 十五日の火曜日はリンダの到着時間に合わせ、トムの運転するムービングカーで西部ステーションまで二人で迎えにいったが、ウエストサイドにあるビル街の北側には高級住宅地である『WNJJ区域』があり、トムが気を効かせてくれたようでその町並みも今回は見ることができ、その先はビル街の道と合流しているらしく、暫くは殺風景な砂漠のような荒涼とした場所を通り抜けると、道の両サイドをフェンスが囲みだしいつしかトンネルのような道になり、トムがムービングカーの待機所に車を停めると話したのだ。


 今回は二ヶ月間ほど滞在するで、ケースが二つになるので手荷物ではなくて預けるとメールが届いたので、暫くBゲートの入り口で待っていると、リンダが見えたので手を振ると彼女も気付き手を上げてくれたが、リンダの前面にケースを二つ積んだ赤いカートが一台、彼女の歩みに合わせるかのようにこちらへ向かっていた。


 トムとゲートで待ちながら彼と話している会話は、頭の中で考え意味を理解して返事をしいるようだが、 私もここのゲートを誕生日に通過したことを思い出し、まだ二箇月も経っていないのに、なぜ、自分がこういう状態になってしまったのかがマギーたちのお陰で判明し、それだけではなく、亡くなってしまったが自分の家族の存在も分かったのだ。


 母が書いてくれた手紙の内容も思い出し、一族の隠された使命とか遺言とか、母から引き継ぎした『西暦の書物』を解き放す意味も何となく分かったし、後はシティーのマザーパーコンであるリーザに任せれば、我が一族の苦難の道は無駄にならなかったと思い、リンダを待っている時間に色んな出来事がシャボン玉のごとく上方に吹き出すように、次々と私の頭の中では瞬時に消えながらも思い出されていた。


 リンダの話しによると、このカートは預けた荷物を受け取り乗せることで、ポーターの役割を担ったカートらしく、ゲートまでは赤色のカートを利用し、ムービングカー乗り場までは黄色いカートで、ここより出発するツアーバス乗り場までは青いカートに乗せると、それぞれの目的地まで先行して走ってくれるらしく、迷子にもならずに重い荷物も持たずに目的地に案内してくれるこのカートは、荷物がずれないようにポールで囲まれているし、しっかり捕まっていれば小さな子供がひとりくらいは乗っても大丈夫なような気がした。


 トムがいるので二人で話せることと話せないことかあるので、車の中では当たり障りのないイベントの話しで盛り上がり、二回目の入国であるリンダにはこのままトムに別の場所を案内してほしいけど、今回の荷物は多そうなので荷物整理もしなくてはならず、それに、私と彼女には夕方から説明会が入っているので、今回はそのまま『Sun-Jupiter』に送ってもらったのだ。


 パンケー・ベイクとパンケー・ジュエリーにも正式に連絡して参加してもらい、チキンマースは契約済みだから来ていないが、私たちは十八時三十分から説明会を開始して、前回リンダが来たときから二人で考えていた契約書を作り、その他の注意事項と一緒にプリントをしたので、参加費の千ギーと作品販売代金の二十%をこちらの取り分にすることを強調し、その他の必要事項もよく確認するようにと話し、全員にサインをしてもらった。


 何事にも早めに準備をしないと、どこかで何かが起こると一箇所が崩れた雪崩のように次々に巻き込み、大変なことになるかもしれないと考えたからであり、それが尾を引いてその後の計画がずれ込んでしまっては、私の人生が狂い出すような気がしたのだ。


     ★ ☆ ★


 二十四日の木曜日の午後から、マギーが友だちを三人連れてきて私に紹介してくれ、私もリンダをシティーの友だちだと紹介したが、マギーから二十八日の月曜日に『ムージュ号・二世』が発進すると聞いたのだが、私はそのことは知っていたけど、私たちの立場を作るために、マギーは敢えて私とリンダの目の前で説明したと思った。


 マギーやサリーはよく話すがジュピはおとなしそうな性格だと思い、ジュピの絵はリーザからトランスミットされて受け取っていたので、大きめのラミネートのカバーで周りを囲み、左右の隅に一ヶ所ずつ穴を開けるまでは私とリンダで終了させ、白・黒・緑・青・黄色の五色の細めの紐を用意していたので、彼女たちはその絵に見合ったカラーの紐をつけボードに順番に固定していたようだが、二十四日の木曜日の個々のセッティングも予定通りにバタバタしながらも終了したのだ。


     ★ ☆ ★


 金曜日からの三日間のプライベート・バンドのライブも大成功に終わり、パンケー・ベイクのパンは三日間ともに夕方前に売り切れ状態になり、パンケー・ジュエリーも三十二個の商品が三日間で売れ、リーザが集計をしてくれた個々のショップの売り上げも予想以上に収穫があり、彼女たちもその音源と人混みの中でとても楽しそうに演奏をしてくれたようで、五階の部屋から写真付きでその模様を六回目のコメントとして書き込みをした。


 これが今までの中でいちばん長いコメントになり、ガーフィルさんとコーリーさんは何も連絡してこなくて、そうしようと二人で相談して決めたのだろうか。私たちも何だか忙しくて二人に相談することもなく、リンダと二人で何とかここまでこぎ着けて、私がコメントを発信して暫くすると、私のテリングが鳴ったのだ。


「はい。リサです」

「ジェフです。ライブは大成功でしたね。お疲れさまでした」

「ありがとうございます。何とか無事に終わりました」

「書き込みを見ましたよ。私は金曜日の夕方にこっそりライブを見にいきました」

「えっ、気づきませんでした」 

「見つからないように少し変装しましたからね」

 と、彼がそう言ったので、仕事が忙しいのに変装までして今回のライブを見に来てくれたのだと驚き、彼は私たちの前には姿を見せなかった。


「ガーフィルさんと一緒にいらしたのですか」

「ミランダとは別です。ミランダと話し今回のライブには口出しをしないことに決めました。その……口出しとは語弊がありますけど、今回はリサの手腕を見学させてもらおうと意見が一致しました。先ほどミランダにコメントを伝えました。今ごろは読んでいると思います。私の連絡の方が早かったですね。読み終えて連絡がとれないと怒るかもしれません。もう切りますので、三日間ほんとうにお疲れさまでした」

 と、彼がそう言ってくれたけど、私に声をかけることもなく私たちの手腕に満足してくれたのだろうか。彼の大成功の言葉を聞いて嬉しさが込み上げてきた。


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