出会い。主人公カード引いてしまって頭がおかしい。
『すいません。私のご主人様ですか?それとも許嫁様ですか?それとも家畜ですか?』
目の前の美しい少女に目を奪われると同時に少女の発したご主人様、許嫁様、家畜という言葉に我が耳を疑った。
『え?あ、いや。ちょっw待って。人違いしてない?』
『え?そんなはずはないですよ.....。結城翔さんですよね?』
まさか、目の前の少女の口から自分の名前が出るとは.....。
彼女は上目遣いで『よろしくお願いします。ご主人様♡』と言った。訳がわからない。
『どーいうこと?』
『え?何も知らないのですか?』
少女は不思議そうに言った。
『はぁ.....。仕方が無いですね。
あなた、結城翔さんのメイドをさせていただきます、アテナと申します。以後、お見知り置きを。さて、私は、人間界にて翔様のお世話をさせていただくのですが、翔様の妻になりたいと申し出る方がもう一つの世界にはたくさんいまして.....。』
『え?メイド?妻?』
『はい。メイドです。妻となりたい方達のご紹介と、翔様の日々の生活の充実を図るために、もう一つの世界から来たのです。』
『え、あぁうん。それで?俺はどうしたらいいんだ?』
『定期的に異世界から女性が来ますので、妻にふさわしい方か判断してほしいのです。私の仕事はお金は必要ありません。なんでも言ってください。』彼女との出会いに俺はこの先どうなるのかと不安な気持ちを抱いた。
それと同時に主人公カードがついに回ってきたと、これが夢でないことを願った。