どうやら僕、転生出来るみたいです。
神(自称)から第2の人生の提案を受けて僕は神(自称)へ質問をした。
「あなたが管理しているもう一つの世界ってどんな世界なんですか?」
「そうだねぇ。君のいた世界は私が初めて創造した世界だったんだけどどう感じた?
創造した本人が言うのもなんだけど堅苦しい世界じゃなかったかな?」
「まぁ、言われてみればそうですね。
国にもよるんでしょうが、なんて言ったら良いのかシステムがほぼ確立されていて未来にあまり期待出来る様なものではなかったですね」
「そうなんだよ。初めて創造した世界だったもんでいろいろ手を加えすぎて下手に科学が発展してしまった為に世界が行き詰まってしまったんだ」
神(自称)は「うんうん」とあからさまに自分の失敗談を話し始めた。
「最初のうちは良かったんだよ。
人も私の存在を感じてくれていたからね。
ところが現在はどうだい?私を忘れて自立するのは良いけど自分達の生活の為に自分達のいる世界を汚染し続けている」
神(自称)は哀愁を帯びた表情で話し続けた。
「あげく自分達で仕事を減らして不況を煽りここ最近の自殺者の数の増加なんて目も当てられない」
「おそらく後100年程で君のいた世界は世界のバランスの崩壊により滅びてしまうよ」と、神(自称)は衝撃の事実を告白した。
「・・・・・・」
「ま、こんな調子で私的には君のいた世界に見切りをつけて新しい世界を創造して管理してるんだけどね」
(うわぁ、僕のいた世界神様から見放されちゃったよ)
「そうそう君の第2の人生を始める世界の説明だったね」
ようやく最初の質問の答えが聞ける様だ。
「簡単に説明すると、(剣と魔法の世界)治安はそこそこ魔獣なんかもいて、その世界に住む人間及び亜人達はスリリングな毎日を約束されています!」
「・・・・・・」
「一応聞きますけど、その世界が僕達のいた世界の反省点を生かした世界なんですよね?」
いまいち納得がいかない点を神(自称)へ質問した。
「勿論!あれこれ難しく考えるのを止めて大雑把な設定を基に想像してみました」
なんとも快活な表情で言い切ったよ。
「で、どうしますか?第2の人生初めてみますか?」
「判りました。確かに僕の元いた世界よりは面白そうですし、(剣と魔法の世界)に魅力も感じますのでよろしくお願いします」
こうして僕は第2の人生を選択した。