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前世の幸福ポイントを使用してチート冒険者やってます。  作者: サツキ コウ
第1章 冒険者へ
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第9話 ルークの作戦

 ルーク達は 鬼の王(ゴブリンロード)の出現で距離を取って警戒した。


「予想してはいたが本当に 鬼の王(ゴブリンロード)がいるとはな」


 年長者の戦士が言った。


鬼の王(ゴブリンロード)も厄介ですが、大鬼(オーガ)の存在も脅威ですよ。」


 年長者の仲間らしき剣士が続いて発言した。


「ここは戦力を分散して戦いましょう。

 幸いここには五組の冒険者のパーティがいますから、 鬼の王(ゴブリンロード)を二組で牽制。残りは 大鬼(オーガ)を一組で一体討伐し、最終的に全員で 鬼の王(ゴブリンロード)を攻略すると言う作戦はどうでしょうか?」


 ルークが年長者の戦士へ提案した。


「了解した。

 鬼の王(ゴブリンロード)の牽制役の片方は俺のチームが引き受けるが、残りは何処のチームに任せるか?」


 年長者はそう言うと、他の冒険者達へ視線を送った。

 皆、鬼の王(ゴブリンロード)の危険性を知っている為か、それとなく視線を逸らしている。


「ここはこの作戦を提案した手前、俺達 蒼い牙(ブルーファング)がご一緒しましょう」


 あまり時間の無い状況だったからか、ルークが年長者へ応えた。


「いいだろう。

 では他の者は作戦通りに出来るだけ早く大鬼(オーガ)を討伐して俺達に加勢してくれ!」


 年長者が他の冒険者へ指示を出すと、皆が作戦通りに行動した。


「ったく、兄貴の御陰で貧乏クジ引かされたな」


 ルークの隣でマイクが愚痴を零す。


「そう言うなって、どちらにせよ 鬼の王(ゴブリンロード)とは戦わないといけないし、大鬼(オーガ)を倒してから戦うよりはいくらかましだと思うぞ」


 ルークはマイクの愚痴に応えると、鬼の王(ゴブリンロード)の周りにいた最後のゴブリンを仕留めた。



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