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魔軍創成  作者: 岸 敦幸
8/18

第八話 論争 〜dispute〜

前回の魔軍創成は?



無限ループは怖い


「だから、なんで俺が母胎役なんだよ⁈」

俺が叫ぶ。


「適任者だから仕方ないわ?」

エルが口元に指を当てて、どうしてそんな事を今更(いまさら)聞くの?みたいな仕草をする。


母胎(マザー)なら、それこそエルが、する・・・・べ・・き・・・」

エルのオーラが変わりそれ以上言うのを躊躇(ためら)わせる。


フィリーとドーゴが、諦めろと目で合図する。


隠れ里で閃いた、ガンじぃのアイディアは、無茶苦茶(むちゃくちゃ)なものだった。


生体母胎(マザーユニット)を創り、その中に種子(コア)を埋め込み、魔素を供給して、強力な魔物を産み出す。


頭で、理解はできる。

現代知識にも、似たような話しはあるさ

だが、俺が母胎になるのに納得がいかない。


「試験管なり、培養槽(ばいようカプセル)の中で造ればいいじゃないか?」

機械を使う場合、魔素の供給時にどうしても無駄が多くなる、今の枯渇状態を考えるなら少しでも無駄に出来ない。


「魂を別の身体に移すなんて出来ないぞ?」

ガンじぃの秘術や禁呪を使えば造作もない、ナビィのサポートも付いてくるので大丈夫、心配無いとの事。


「別に俺で無くても良いじゃ?」

【ゆかり】の魂は、この世界の影響を受けない、母胎に組み込む事で世界の法則(ことわり)を無視して強力な魔物が産み出せる。


「普通の人間の俺に魔素を創り出せるのか?」

この質問を投げかけた時に、4人が「何を言ってるんだ?」と言う顔をした。


「ゆかり?おぬし忘れ取るみたいじゃがわし達は、おぬしから魔素を供給されとるぞ?」


「はい?」

ん〜、あぁ、そう言えば思念の共有(リンク)時に言われたような?

(『魔魂炉(まぎょくろ)は、魔力増幅器であり、変換器であり、蓄電池でもあります。本体(まおう)にある程度の魔力を預かっています。今までの魔法(クラフト)配下(してんのう)への供給に使用しています。』)


おお、何気に働き者のナビィ、色々と仕事をしてくれていた。


(そういえば、魔力とかその(あたり)の自分の事って、何にも知らないなぁ?)


そこで俺はファンタジー世界の定番、ある機能を思い出す。


(ナビィ、ステータスを数値化して、見れないか?)

“コマンド”や“ウィンドウ”、ゲームではおなじみの機能、

自分の能力(ステータス)をDATAとして、客観的(きゃっかんてき)にみる(のうりょく)


(『可能です、ゆかりの記憶にあるゲームに準じて目の前の空間に表示しますか?』)

(あ、はい・・・、お願いします。)


すると俺の周りから淡く光る粒子が舞い上がり、目の前に立体映像(ホログラフィ)として形成される。


そこに、開示(かいじ)された驚くべき能力、

俺は言葉を失った。

主人公の秘密が、

今明かされる。

その驚くべき真実とは?



次回、

能力 〜capacity〜

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