第四話 配下 〜follower〜
前回の魔軍創成は?
魔王が消えた⁈
「我が君は、あなたを呼び出すのに、力を使い過ぎたの・・・。その上、魂までお分けになられた、その為お眠りになられました。」
左から声のした方を向くと、羽の生えた手乗りサイズの女の子が、目の前を飛んでいた。
「ふむ、先ずは自己紹介からかのぅ?我等は、お前さんを知ってるが我等の事は知らんじゃろ?」
右に目をやるとゲル状の粘菌みたいなのが、うねうねしていた。
「と言っても顔合わせは、済んでるけどな?まぁ、この姿じゃ分らねぇか?」
玉座を挟んでさらに右をみると、クリクリっとした目のコボルトが、ニカッと笑う。
「名乗って無いのだから、先に名乗るが礼儀だろう」
最後に視線を向けた物体が目に映る。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
「ぎぃぃぃぎゃぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎」
俺はたまらず叫び出す。
「え?ちょっ?何で?ミミズ⁈なんでミミズが⁈えっ?キモッ!」
成人男性の腕ぐらいのミミズが、くねくねと空中に漂っていた時の一般人の反応をお楽しみ下さい。
じゃない!
「どうした?」
くねくねと近づいてくるミミズ。
「ぃゃぃゃぃゃぃゃぃゃこっちに来るなぁぁぁぁぁ!」
その後は、取り乱した俺が落ち着くまでしばらくかかった。
「つまり、600年前に勇者に倒された魔王の復活の手助けをするんだな?」
「その行程で最強の魔王軍を編成してもらいたい」
うねうねと、ゲル状の粘菌が答える。
このゲル状の生物、{本人は知性的粘性流動種と言ってる}名前を【ガンブルドフ】と言った。
「強力で強大な魔王軍は、それだけで我が君の力になるの」
手乗りサイズの女の子がうっとりと答える。名前を【エルピュリア】と言う。
「そう言う事だ!俺達を好きに使ってくれ、主人」
誰がお嬢だ?見た目と中身が違うコボルト、名前を【フレリオット】
「先ほどから、その手はなんなのだ?」
空飛ぶミミズ{龍らしいがミミズです。本当にありがとうございました。}名前を【ドゴラゴス】
これが魔王の忠実な配下達、魔王四天王の全貌だ。
そして、あと一人
(『私は、自立思考学習型支援分霊体。貴方の安全とサポートを本体より仰せつかってます。』)
(「頭の中で堅苦しいの勘弁してくれ、お前は今から【ナビィ】だ。楽に行こう?」)
(『了解、よろしく【ゆかり】』)
こうして俺の異世界生活が始まった。
衝撃的な出会いを果たした主人公と四天王
協力し魔王を復活させる事が出来るのか?
次回、
編成 〜formation〜