第三話 邂逅 〜chance meeting〜
前回の魔軍創成は?
主人公の名前が判明、
魔王様と契りました。
「ゆか坊、お前さんは「いいモノ」も「そうじゃ無いモノ」も好いて来るから、気をつけてな」
近所の守のじっちゃんに言われたのを思い出した。
じっちゃん、ごめん、忠告忘れてた。
よりにもよって、魔王の花嫁になっちまった。
・・・・・・。
気がつくと、ベッドに寝かされていた。
周りを見ると窓と扉しか無い部屋。
不意に頭へ直接、声が聞こえる。
(『王がお待ちです。玉座の間へ』)
「うぉぉぇ?」
辺りを伺うが誰もいない。
「誰だ?」
(『貴方をサポートするよう、王より与えられた分霊体です。王がお待ちです、玉座の間へ』)
頭の中に声がする感覚に混乱していると、3度目の声が響いた。
(『王がお待ちです。玉座の間へ。』)
あの魔王様を待たせると大変だと思い、
様々な疑問を抱えつつ、玉座の間へ移動した。
そこには、壮大な扉があった。
(『此方です。王の下へ』)
あの威圧感と恐怖を思い出し、躊躇していると、勝手に開く扉。
自然と吸い寄せられる身体に戸惑いながらも玉座の前に来た。
そこにはあの魔王様では無く、弱々しい姿の子供がいた。
顔色は悪く額に皺を刻み、苦しそうに肩で息をしていた。
『目覚めたか?我が伴侶よ』
苦しさを押し殺し、威厳に満ちた声で語りかけて来る。
あの魔王だと魂が理解する。
「大丈夫か⁈」
その痛々しさに思わず声をかける。
『我を心配してくれるか?やはり其方で良かった。』
わずかに微笑む魔王
『時間が余りない、其方は我が・・分御霊と・・・、配下達と共に・・・我が魔軍の・・・さいへ・・・を、た・の・・・・・・。』
最後まで言わずにその存在が薄くなり、目の前の玉座より掻き消えた。
「消えたぁ⁈」
何がおきたのかわけがわからず理解出来ないでいると、左から女性の声が語りかけてきた。
主人公に語りかけてくる
謎の人物達、
そこで、主人公は衝撃の出会いをする。
次回、
配下 〜follower〜