第十七話 回帰 〜recursion〜
前回の魔軍創成は?
花火祭り
突然のフラグ
「剣聖ってどう言うことだ?」
俺の質問に対してドーゴが答えてくれる。
「600年前・・・・・・
長かったので要約すると、
*600年前に勇者と共に魔王を倒した1人
*勇者の様に人間の限界を超えた存在
*今現在の攻撃は威力はかなり低いものの太刀筋は剣聖そのものらしい(予想では子孫か弟子のどちらかだろうとの事)
*剣の達人が魔導都市に何故いるのかは不明
最後のはどうせ英雄補正とか言うやつだろ?
何だよ、人間の限界を超えた者って、その上【門番】をスパスパ切っている攻撃が弱いってどう言う事だ!このチート野郎がぁ!
非力な上魔法を使えない鬱憤をまだ見ぬ相手にぶつける哀しい主人公・・・あれ目から汗が・・・orz
気を取り直し俺はガンじぃに聞く
「何処からの攻撃が解らないのか?」
「うむ、ちぃと待て」
ポチポチと操作するとモニターに別窓が開く、
其処には仙人の様な老人が刀を居合の形に構え、鋭い眼光を放っていた。
老人が揺らぐ、次の瞬間【門番】が切り裂かれる。
そのタイミングで魔法が追撃する。
形勢が見る間に不利になる。
「見覚えはあるか?」
俺の言葉に、
「面影はある、だが本人では無いな」
ドーゴが答える。
フィリーとエルは忌々しく様子を眺める。
俺は決断する。
(ナビィ、撤退だ、ガンじぃと協力して、あいつを回収してくれ、初めての子供を無駄死にさせたく無い、頼む!)
(『了解です。魔魂炉を使用します。よろしいですか?』)
(もちろんだ)
その瞬間苦痛が全身を襲う、耐えれる苦痛を永続的に受ける辛さに汗が滲む、だがこの程度、我が子の為ならと奮起する。
(『アカシックレコードにアクセス、パスワードOK、レベル3領域に接続完了、続いてレベル4領域に接続開始・・・、
無効、無効、有効パスワードの検出・・・、検出完了、再接続開始・・・・・・、レベル4領域に接続完了。』)
ナビィがめまぐるしく理に干渉を始める。
(『ガンブルドフへの魔素供給へのリンクを応用、個体【時獄門の門番】へのリンク開始、位置座標解析完了、ガンブルドフの情報、ゆかりの情報の検出に成功、回帰通路の構築に成功しました。』)
見ればトドメの一撃を放つ剣聖が映る、
「ナビィ!」俺が叫ぶ!
(『リターン』)
ナビィが魔法を発動する、俺の内に何かが入ってくる。
(「くっあ・・・、随分暴れん坊だな、今はまだ、俺の内で眠れ」)
俺の内で荒れ狂う魂を鎮める。
(『ゆかり、すみません緊急回帰でしたので、個体情報【ヘカトンケイル】としてしか回収出来ませんでした。』)
ナビィがすまなさそうに言ってくる。
(上出来だ、ありがとうナビィ)
俺はナビィを労う
モニターに映る【門番】の体は真っ二つに切り裂かれる。
危なかったと安堵する。
一息着く暇も無くモニターに異変が生じる。
二つに別れた体が、膨張、収縮、大爆発を起こした。
世界の変革、
新たな目標、
次回、
終演 〜end〜