表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔軍創成  作者: 岸 敦幸
13/18

第十三話 進撃 〜charge〜

前回の魔軍創成は?



初めての出産、

スライムが大はしゃぎ


「ひゃははは、凄い!凄いぞ!成功じゃ!大成功じゃぁぁ!」


モニターの前で狂喜乱舞(きょうきらんぶ)してる、スライムジジィにドン引きつつ、状況の確認を取る。


「ガンじぃ、あいつはどうなった?状況は?」


「おおおぉ、ゆかりよ、見事な爆産じゃった。」

(やかま)しい!上手(うま)くないからな!

「ふふ、お(ぬし)わざと喰われたじゃろ?見てみよお(ぬし)の魔素を吸収し更に禍々(まがまが)しく進化した姿を!」


そこには、全長が10m程の胸から上が内側からめくれ上がった何かがいた、

中心部分は、目や口が乱雑(らんざつ)に張り付き、周りの肉は幾つも、めくれ()()がり、その一つ一つに大小様々な腕が生えていた。


「うわぁ〜、アロエみてぇ・・・」

台無しだ。


だが仕方が無い、庭先に植えていたアロエに足が生えたみたいな形だった。


アロエの葉、一つ一つに腕がびっしりと生えている、そんな印象だった。


「え〜と、何これ?」

素直(すなお)な感想だと思う、


「わしにも分からん、お(ぬし)が産み出したんじゃろ?」


他の3人は、モニターから目が離せないみたいだ、


(ナビィわかるか?)

(『個体名【ヘカトンケイル】から、特殊究極進化(クロスオーバー)した、特殊個体【時獄門の門番(ヘルゲート・キーパー)】です。』)




・・・・・・・・・、

・・・うん、最初から説明して?

「なんで!ゴブリンからそんなのが産まれるんだ⁉︎」


(『ゆかりの所為ですよ?過剰過ぎる魔素を与えた結果、因子【小鬼】が特殊変化【獄鬼(ごくき)】、【邪妖精】が特殊変化【邪神】、【闇属性】は変化しませんでしたが、そこへ【巨人】の因子が加わりました。』)


後はお分かりですね?と言わんばかりの勢いだ。


あれ?俺が悪いの?これ?

(『しかも産まれたての個体に、高濃度の魔素を捕食させましたよね?』)


うん、思い出すと、若干(じゃっかん)恥ずかしい、台詞(セリフ)を言ってたけど・・・。


(『高濃度の魔素と、ゆかりの加護の力、【ガンブルドフ】の特性【自己進化】、それらが連鎖的に反応した』チョットまてぇ〜!)


思わずナビィの台詞(セリフ)(さえぎ)ったわ!


俺に責任があるのは認めよう、だが、スライムジジィにも責任あるよな?


「何、勝手に変な特性組み込んでるんだ?」

「ん?言わなかったか?」

「言ってねぇよ!」


俺達が(たがい)に言い合っていると、エルが忠告してくる。


「言い争っている所悪いけど、この子どうしますの?」

モニターを確認すると、移動を始めた【ヤツ】がいた。


さて、どうしよう・・・。


「ガンじぃ、支配(コントロール)は出来そうか?」

「無理じゃ、暴走状態じゃからな」

誘導(ゆうどう)は?」

「なんとか、可能じゃな、お(ぬし)が【ヤツ】に喰われたおかげで、わしの一部が体内に残っている。ナビィと共になら・・・」

「・・・・・・、なら、あいつのいる周辺で、1番大きな都市に」


「良いのか?」

4人が俺を見てくる。

俺は1人1人、目を見つめ返す。


「ああ、どの道避けては通れないだろ?それに見てみたいこの世界の人間の力」


600年前、魔王を倒した勇者は、今は居ないだろう、けど、人の可能性が変わらないなら、

「見せて貰おう、異世界人の強さというものを」

飢えを渇きを満たす為、

人間を喰らい続ける

それを見た主人公は何を思うのか



次回、

覚悟 〜readiness〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ