カレン編3 事件の手掛かり
辺りはすっかり暗くなり、街灯には明かりがついていた。
私の攻撃で気絶した魔獣は再び檻の中に入れられた。
後からやってきた魔法学、歴史学、音楽の教師3人が現場検証にあたった。
「アマネ君の勇敢な行為により、学園の平和は保たれたよ。ありがとう。ただ窓ガラス、植木など被害が大きすぎるこれからは周りにも配慮して魔法を発動するように。」
魔法学のは、いや一部が輝いている教師から感謝とぼやきをいただいた。
「あのー、先ほどはありがとうございました。」
先の戦いで椅子に座っているところを襲われかけたメモ少女と、ウォーターボールを放った茶髪少女であった。
「いえいえ、私こそ助けられました。」
「えっ?」
「まあまあ、お二人は友達ですか?」
「ハイ、私達は学園新聞部の部員なんです。メモを持ってる私がミシャでこっちがエミリです。」
「ああ、だからメモ帳を持っているんですね。さっきまで大事そうにそれを抱えていたと思うんだけど何か重要な情報でもあったんです?」
「実は私達事件が起きたときその近くにいたんです。なのでその時の情報を記載して記事しようと思ってたんです。」
「詳しく教えてくれませんか?」
「助けていただいた恩を返せるなら、私達の知っている情報を全て伝えたいと思います。まずは肝心な犯人ですが、カレン・フランソワだと思います。」
「えっカレンってあの白髪の?」
「そうですそのカレンです。」
「具体的に教えてください。」
「あれは私達が学園七不思議である学校裏の幽霊について検証している時でした。その幽霊は学校終わりごろに誰もいないはずなのに声が聞こえるというものでした。恐らく魔獣の仕業であろうと噂になっていたのですが、その声を聞いたモノは皆人間の声であったというのです。」
「ふむふむ、それで?」
「その調査で檻の近くを探索している時、カレンはそこにやってきました。餌を与えているようでした。餌をあげ終わったのでしょうか。カレンはいきなり片手を上げました。その瞬間チャイムがなり響き次の瞬間、魔獣が脱走しました。私達はそれを見てすぐ逃げました。おぼろげではありますが、魔獣はカレンに目を向けずその場を走り去っているのが分かりました。あとチャイムの時、女性の声がしました。多分その時彼女は魔法を唱えたのでしょう。」
「なるほど確かにカレンかもしれない。だけど、あんなにやさしい子がこんな残虐なことをするのかいささか怪しい。」
「私も学園内に犯罪者がいるという事を残念に感じますが、それ以外考えようがないと思います。」
私に事件の詳細を伝えた後、何度も感謝の会釈をし、新聞部の2人は帰路についた。
彼らの意見だけでは断片的すぎる。現場の近くにいたカレンに話を聞けば何か分かるはず。まずは彼女に会うんだ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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