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カレン編2 戦いの儀

17時ちょうど日も落ちかけた時、学園はざわめき始める。

人間よりも一回り大きい魔獣が、生徒たちを次々と襲っている。

私がその場にたどり着いた時には、数十名の生徒たちが傷つき横たわっている。


「大丈夫ですか?これはひどい。」

呼びかけてはみるものの反応がない。ことは一刻も争う事態になっていた。

多くの生徒は恐怖で足がすくんでいる。

教師はまだ来ていない。


魔獣は次の標的を決めたようだ。

ベンチに座り何かメモを取っていた少女である。

彼女もまたおびえ、逃げることが出来ない状態であった。

このままではまた被害者が増えてしまう。

「もし私がこのゲームの主人公なら、魔法であの魔獣を倒すことができるのかもしれない。でも魔法なんてどうすればいいんだ。」


魔獣はベンチに座る少女に向かって鋭いかぎ爪を立てる。

「大地に眠りし精霊の神よ、我に水の力を授けよ。ウォーターボール!」

私の背後から水の魔法が勢いよく飛んでくる。

それは魔獣に向かって進んでいる。

サイズとしてはバスケットボール程であろう。


「がるう」

魔獣は軽々とそれを払いのけた。ただ標的は変わったようだ。

私が振り返ると、そこには茶髪の少女がいて怒りと恐怖の混じったかのような表情を浮かべている。

「化け物、ミシャに手を出すな!」

その言葉につられ、魔獣は茶髪の少女に向かって襲い掛かる。


「えっと、こんなんだっけ?大地に眠りし精霊の神よ、我に水の力を授けよ。」

先程とはくらべものにならないほどの力を感じることが出来た。

やはり私はイレギュラーな存在、この力で勝てるなら出し惜しみなんてしてらんない。

「ウォーターボール」

魔獣ほどの大きさの水玉が魔獣に向かって発射された。あまりの破壊力に耐え切れず私はしりもちをついた。


「うおおお、いっけー」


ぜひ星をキラキラさせて次話をお読みください。




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