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カレン編1 事件の幕開け

カレンは始めから友人である令嬢だ。

そのため、魔王討伐の協力を得ることは簡単だろう。

ただ一つ疑念をいただいているのは、私がプレイした内容とは異なっているということだ。

長ったらしいオープニングもない。そもそもカレンは悪役令嬢ティラス編が終わってから登場するはずの人物だ。

だから私のうっすらとした知識を生かすことが出来ないかもしれない。

やはりこれはクソゲーなのか。

まあカレンがかわいいのでそんなことはどうでもいいのである。


人とすれ違っても避けなくていいほどの大きな廊下を私と白髪の少女が並んで歩いている。

横に視線を落とすと赤、黄、青様々な植物が美しく咲いている。

それを眺めるだけで幸せな感情になる。

まあ反対方向に視線を送ってもカレンで心が満たされるわけだが。


「今日もサリエル先生の授業厳しかったね。」


「私あの教師どうも好きになれないんだよね。」

あの憎たらしいひげ面を見てると意味の分からない理由で何度も私をしかりつける上司を思い出す。


「でも結局怒られるのはアマネのせいなんだからね。」


「まあそうよね。それでさあ話変わるんだけど今日の放課後お茶でもしない?」


「ごめんね。今日は飼育係の仕事があるの。」


「飼育係?」


「あれっ知らないの?この学園付近で最近発見された魔獣。そのお世話を飼育係はするの。それでその当番が今日は僕なんだ。」

「ついていってもいい?」


「別に構わないけど。」


魔獣の檻は学園の端の方に位置している。

檻から振り返ると学園のチャイムを知らせる時計塔が見える。

辺鄙なところにある理由は簡単で、生徒を怖がらせないようにするためだろう。

中には1匹の魔獣だ。オオカミと鬼を混ぜたかのような風貌で見た瞬間足がすくんでしまうほどであった。しかし、そんな魔獣が、カレンにはおとなしそうにまるで甘えているかのような態度をしている。


私は檻の扉に視線を落とした。

「こんな小さな鍵一つで大丈夫なの?すぐ壊れそう。」

見た目は100円ショップにおいてあるように安っぽい見た目のものであった。」


「これには特別な封印魔法が施されているから安心安全なんだよ。」


「へえそうなんだ。」



動物は嫌いではなかったので、魔獣も大丈夫だろうという気持ちでそれに近づいてみることにした。

「どうもこんにちは、いやこんばんは元気かな。」

夕方の挨拶は難しい。異世界の世界でもそれは同じことである。


「ガルルルル」


「あははごめんね。すごいね、カレン。こんな怖そうな子と仲良くやれていて。」


「そんなことないんだよ。魔獣は優しい子なの。もっとね、大切にしていくべきだと思うの。最近はすぐにすぐに討伐と言って。僕はそれにウンザリしているよ。」

物憂げな表情で、檻の前に座り込み、猛獣に餌をあげるカレンの姿を見て私は尊敬の念を抱いた。そして、もっと彼女のことが好きになった。


そして数週間後、カレンが再び飼育係として魔獣の世話をしに行った際に事件は起きた。

17時を知らせる大きなチャイム音と同時に、奇怪な音が学園内に響き渡った。

「キャーー」

悲鳴をあげる生徒たち、彼らの目の前に現れていたのは、あの檻にいた恐ろしい魔獣であった。



ぜひ星をキラキラさせて次話をお読みください。


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