不死の始まり⑦、不死の誕生①
前回と同様スマホの方は(以下略
『ふむ、まぁまぁなデータが集まりましたねぇ…
とりあえず、お疲れさまでした、とでも言っておきましょうかぁ…』
「そんなことより、ここに連れてきた理由、ちゃんと言ってもらえますか?
一応私、全弾命中したんですけど?」
『はぁ…仕方ないですねぇ…
後悔しても知りませんよぉ…?』
「それでもいい!理由もなく死ぬなんて
嫌だから…!」
少女の目には硬い決意が見えた。
『仕方ないですね…
知らないですよ?』
少女はこの選択が最悪の選択だったことをまだ知らない
* * *
時を遡ること18年。
とある研究所の一室で二人は喋っていた。
「所長~?今回の論文もしっかり仕上げましたよ~?」
「いつもお疲れ様ですねぇ。
ありがとうございますねぇ」
「何言ってるんですか~?
いつものことじゃないですか~?」
「そうですが、たまには感謝を伝えることも悪くないと思いましてねぇ」
「珍しいですね~?
どこかで所長頭打ちました~?」
「打ってませんよぉ?
失礼ですねぇ…」
「とゆうか~?最近研究がつまらないですよね~?
なんか~?似たような生物ばっかり研究してません~?」
「私の専門ですからねぇ。
仕方ないじゃないですかぁ」
「ま~?私が所長に付いていくって言ったんで~?
私は別にいいんですけどね~?」
「あなたのそうゆうところぉ。好きですねぇ
淡泊なのか本気なのかよくわからない感じですかねぇ…」
訳の分からない会話を続けるこの二人。
実は、二人はかなりの天才である。
男は、生物を専攻した研究者である。
主に生物の生態の研究や体の構造の研究などを行ってきた。
研究のためなら動物の生死は問わない。
殺す必要があれば殺すし、内臓を取り出す必要があれば生きたままでも引きはがす。
そんな研究をしている姿から付いた悪名が『死神』
彼は他の研究者からそう呼ばれることを気にはしていなかった。
女は元々は人体についての研究を行ってきた。
男と同じ様に研究の為なら死なない程度で何度も人体実験を繰り返した。
人体の研究をしているため、人をどれだけ傷つけると死に至るのかはよく知っていた。
いつもギリギリまで実験を繰り返し誰からも避けられるようになった。
そんな彼女にも悪名がつけられた。『殺戮者』
実際人は殺してはいないものの、社会復帰できないほどの傷を負った人は数知れず。
そんな悪名の付いた二人はとある研究発表会で出会ったのである。
新キャラ登場しましたね。