7/16
無意識間の恋
「ん?今のは?夢を見ていたと思うんだが…」
まだ頭が少し痛む。
さっきまで見ていた夢の内容も思い出せない。
「ま、考えていても仕方ない」
電池残量のマークの事といいさっきの夢といい、分からない事を永遠と考えていても仕方がない。
人間、諦めるのも大事なのだ。
と、そんな感じの言い訳を口にしつつ「YES」を選択し、僕は光に包み込まれた。
━━━
「助けてあげて…」
僕が去ったあとの宙に浮かぶディスプレイしか無い空間にその声が響いた。
━━━
「大丈夫?」
彼女はきれいな声で子供に聞いた。
どうやら、無事生き返りことができたようだ。
僕は子供を持ち上げ、彼女の手を引っ張った。
いきなり手を引っ張られて驚いた彼女だったが、大きな音を立てて壊れ始めたガソリンスタンドを見て僕が自分の事を助けてくれたことを理解し、少し頬を赤らめた。
もちろん、僕はそれに気づかなかったのだが…