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あぁ...また死んだのか  作者: ヴァルツァ
第一章
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違和感から確信へ

何もない空間にただ一人、宙に浮かぶディスプレイを眺めていた。


「またかよ…一日に二回も死ぬって…何年ぶりだよ…。しかも、死に方くっそダサかったし…」



そう、僕はまた死んだのだ。

子供を助けに行った彼女を追って、子供を助けたまでは、よかったのだが…


━━━


「大丈夫?」

彼女はきれいな声で子供に聞いた。


さっきまで色々ありすぎて気づかなかったが、よく見ると同じクラスのアイドル的存在の皐月(さつき) (さやか)だった。

余りにも綺麗で見とれていると

大きな音を立ててガソリンスタンドが壊れ始めた。

どうやら、爆発によって柱が何本か折れたみたいだ。


「ッ!!ここは危ないから、速くッ!」

僕は子供を持ち上げ、彼女の手を引っ張って走った。

こういう時、ある程度運動ができてよかったと思う。



そうして、何とか子供を救出できたのだが。

次の瞬間……こけた。

別に大した理由があるわけではない。

ただ単にこけたのだ。

こけた瞬間、持ち上げていた子供を助けるために体をひねったのだ。

そして、こけた時にそのまま頭が車道に出ていたのだ。

そのまま…こう…ぐしゃっと…逝ってしまった。




まあ、今回も簡単に避ける事ができるからいいのだが。

と、思いつつまた一つ減った数字(恐らく残機的なものなのだろう)を横目にいつも通り「YES」を選択しようとしたとき、確信した。

死ぬ少し前に感じた違和感は、()()()()()のだ。


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