ねがえって、よい ゆめをみよう!!
「上手く やってけなかったから、
戦争やってるんじゃない?」
『 ですー! 』
そふぃが もっともなツッコミを
入れて、ひぃが ふわ同意してくる!
…うん、そだね?
そのとおりだね?
あたし今、すっごく
まじめな顔してると おもう!
「大丈夫でございます!
ハルン国も幸福まおう教
広めてやりますよー!!」
なにやら新天地で、ライラさんが
めちゃくちゃ燃えてる!?
……つか それって、優しく解決って
いうより、めっさ喧嘩売ってるよな…?
「「ぬおおおおおおおおおお!!」」
そして、ハルン姫ちゃんと王さま? が頭抱えて のたうち回ってる?!
……ほらぁ、みんな困っちゃってるじゃない??
―――その横で、ぺっちゃり賢そうなハルン国の
大臣さん達が、深刻な顔で ウンウン話し合っている!!
ふはは! もっと
悩むがよいー!?
ドンドン!
「魔王教を国内で布教を認めたら、
この国の国体中心が崩れてしまう~!」
「これは、停戦条件で必須なのでしょうかッ!?」
「認めなかったら即座に滅亡! 認めたら 緩やかに滅亡ッ!?
今からでも徹底抗戦に切り替えても 全く遅くないのでは??」
「いやしかし…、魔王殿を含め 魔法使い級の戦力が3柱も居るのでは、
交易都市イスエルを国家認定した上で、逆に このハルン聖王国が
属国と成るか併合された方が、ドゴルド大帝国との勢力均衡を考えた際に
かえって安心というか、同等以上に対抗できると申しますか……」
「なにッ! キリン教 教皇であり、国体護守の
私に市井の人と成れと申すのか!?」
「……お父様、正直戦っても勝ち目ないし、リン様の
温情で今私達は生かして頂いているんだよッ!??」
「エリちゃん、そうは言ってもね、
お父さんにも立場があるんだよ」
あの…、聞こえ
てますがな…。
「……これはきっと、話し合いをオープンにすることで、
我々への無防備さを表明して 譲歩を引き出そうとする作戦なのですか?」
リムドさん、がんばって好意的に受け取らなくても大丈夫だから!
彼らきっと、いろいろ いっぱいいっぱいな だけだから!!
『 一番の影響は、リン様の魔王専用魔術、
[ 魔王覇気 ] であると愚考いたします』
秘書ちゃん! ときどき わたしの
知らない間に勝手に魔術使うのやめて!?
『 いえ、この魔術はリン様が魔王の地位に
就かれてから、常に発動しております。
わたくしは、浮遊島を撃墜した魔術以外
メインで発動したことは一度もありません!!』
えええええええええ!!
今まで気付かないで 使って居たってこと!?
……うむ、人生で一番 驚いたかも知れない?
『あーほんとだ! 全然気づかなかったよ?』
心なし、そふぃのセリフが棒読みな気が
するのは きっと気のせいに違いない!
ひぃちゃん、疑っちゃってゴメンね?
『 いえ…/// 』
……つか、姫ちゃんがライラみたいな
温情とか いい出してるけど、これは??
◇
「ああ、さっき布教 掛けときましたんで。
やっぱり一度 なまリン様に会ってる人は、
すぐに裏返ってくれて やりやすいですね♪」
ライラ、王宮の をつまみ
ながら しれっと言い切る!!
なあああああああ
あにいいいい!?
「あれ、リン様ライラが布教するの あんま
見たことなかったんでしたっけ?
けっこう日常ですよ!?」
リムドさんが意外な風に聞いてくるけど、
まあ、気づいたら みんなライラの考えた
(変な)宗教にハマってたし……?
「てか、リンに出会って ライラさんが魔王教に目覚めてから、
12年? で完全にイスエル手中に収めるって、
けっこう教祖さまの才能があるとおもうんだー?」
「ソフィア様に そう言って頂けるとは、大変恐縮です」
ありゃ、けっこう そふぃって尊敬されてんのね。
バカなことやってるお姉さん系いもうと(?)みたいに気安く
見てたけど、これでもソフィ世界有数の魔法使いだもんね?
「うう……、リンは距離おかなくていいんだよ?
まあ、ほめてくれるのは うれしいけどさ?」
うん。
「うれしいけど
さ……??」
なんか、そふぃ頭出してきて、
撫でて欲しがってそうだったから、
撫でてあげると ごろにゃん よろこぶ♪
わたしたちが和やかに
してる隣では……、
「エリザベスちゃん、ウチを ハルン聖王国を裏切るのかー!!」
「しかたないじゃん! 勝ち目ないし 臣民を生かすには この道しか無かったんだよッ!?」
「信仰に生き、信仰に死ぬことこそが、千年王国へと至る唯一の道なのじゃ~!」
なんか修羅場ってた!!
……そろそろ出て行きたくなってきたので、
どうやって逃げ出そうかと出口の
ドアの方 こっそり見たら、
バンっ!
「ご報告いたしますッ!!」
知らせの兵士がやってきた!
◇
「それでは…」
「御方へ直接、お願い致します」
「「リン様!」」
さすがに夫婦だけあって息が ぴった合ってる。
ふたりともヒザマづいて、兵士を前に出し
……お、なんか雰囲気 変わったね??
ライラとリムドさんが私に ひざまずいたので、
自動的に私の下につく同列未満の全員が
ひざまずき私の目より頭を下げ、私に敬意を表す。
どきどき。
この光景は、イスエルの街の広場で話した時ぶりだね。
つか、ハルン国の王さまと大臣たちは(まだ)対等にしてるから
いいとして、ハルン姫ちゃんも しれっと加わってんじゃん!
……逆に言うと、彼ら以外は この部屋の人ぜんぶ私の下ってことか。
「リン様、首都を含む ハルン国内 重要
軍事拠点の完全制圧 完了いたしました!
最大最強の ご支援、誠に ありがとうございます!!」
「うん…」
あれ…話し合いしてるのに 戦ってたんだね?
そっか! ハルン国はイスエルと違って
都市1つじゃないもんね??
「…!」
「?」
(あれ、動かないね?)
『 どうやら、リン様の
ご返事を待っているようです 』
ほう…?
「ごくろう…さま…」
(うー、声かすれるよー!)
「身に余る光栄でありますッ!!」
「「「ははーーーーーー!!」」」
―――みんなに また立ってもらうまでに、
けっこう時間掛かってしまった!!
「うーん…」
わたし あんまして
ないんだけどなー??
「はははリン様、またまたご謙遜を!(まほじい)」
「リン様あっての我々!(リムドさん)」
「リン様を中心に、世界は一つに
まとまりゆくのです!(ライラ)」
うん、ライラが何を目指してるのかは知らないけど、
こわいので 聞かないことにしておくよ??
『 魔王的にも世界征服は妥と…… 』
あーあーあー!!!
みんな血の気が多くて困っちゃう!
パコン!
「お前が言うなし!」
「ううー!」
そふぃ! 今けっこう痛かった!
なんかみょうな思い込めたね!?
「山越えの時に殺されかけた分じゃー!」
……えーっと、どれ??
思いあたりが多すぎてわかんない!
「こいつー! ……あ、ほんとだ!!
あ、じゃあ 小さくなって魔法使えなくなって
落ち込んで寝てる時に、殺意を
向けられた分でお願いします!?」
「あ」
はい、受け取りました!
「「「くふふふっ」」」
あ、何人か笑ってくれてる。
ちょっと場が和んだみたいでよかった♪
◇
「やっば…」
「まずいですね、敗北が決定的になったばかりか」
「徹底抗戦も厳しくなって参りました」
「うーむ…」
「リン様の下に付けば、すべての
苦悩から開放されるというのに!!」
さっきの報告を聞いて青ざめてる、
深刻なハルン国人さん達……!
姫ちゃん、あんた無視されてるがな。
『 ふっ、若いですね。立ち位置を変えたとしても、今までの重責から開放されたとしても、
それは新しい場所での新しい責任と運命が待っているだけだと言うのに!? 』
なんかひぃが熱く語ってる!?
「まあ、ウツ? というんですか? ほとんど抵抗も ありませんでした。
一体どんな精神攻撃か分かりませんが、エゲツないですね
ほんとうに、リン様側の人間で 心の底から良かった……」
こっちでは、お知らせ兵士さんがリムドさんに熱く語っている。
うん、ちぃの固有結界の効果は、この首都だけじゃなかったんだね。
……よかった、こんな事もあろうかと!
出かける時イスエルと その前わたしの
国の人たちに対抗魔法掛けといたのだ!
(おもに ひぃが!)
「あー! あー!地球の悲劇が再び
新天地でも繰り返されるーッ!」
「あたしたちはどこにいっても、ウツの
破滅運命からは逃げられない運命なんだー!!」
なにやら興奮してる
ちきゅう少女??
……まあ、ちぃが地球を形にした そのものなら、
そふぃが地球に[ 重さの呪い ]を掛けた以上、ちぃが
付いて来るなら (たとえ 今の特訓が成功してウツを
自由に抑えることが出来るようになっても)
ちいの切り札はウツ攻撃なんだろうから、
ウツは使い続けられるんじゃないかな??
「まさか たった1日で攻略して頂けるとは……、
リン様なら不可能はないと信じてはおりましたが……」
「もう!」
いきなり そふぃと離れ離れになっ
ちゃったから、ビックリしちゃったよ!!
常識派のリムドさんらしく、
けっこう驚いてくれてる♪
「これより、講和条約の締結に向け、
詰めを行ってまいります!
いかがでしょうか??」
なにやら太った、大臣らしき人が出てきてる。
あ、さっきハルン王と ガッツリ話し合ってた!
……なんか、むずかしい事 言いだしそう?!
「パオーン、パオーン! 天国にいる お母ちゃん、
いま今日ぼく、たぶん人生でいちばん
大切な時を迎えてるよ??」
うお??
何だコイツ!?




