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てきこく りょこうと、ウツだいひがい??

 クオオオオオ

 オオオオオ!!

 

 やっぱりソフィは よくわかんない!

 とか馬車が街道を疾走する中 一人考えてると、

 


『リン様、助け

 て ください』

 

 ひぃの声が心に聞こえてきた!

 

 あ、おひさー?

 やばいの?

 そっち。

 

『ちょっと、ちぃさんが強すぎます。てか、

 だれですか、あの人格破綻者

 こっちによこしたのー!

 

 地球で いっしょに滅びる

 のが運命だったんです!!』

 

 ……うん、優秀な わがひしょ、

 ひぃさんが荒れている…ッ!!

 ―――状況はおもったより深刻なようだ?


 てか、地球から帰ってくる時

 ソフィとか 他のみんなと

 時間差があったみたいで、

 

 しょーじき状況を分かって

 なかったりする……。

 

 

 びゅんびゅん!


 風を切って どんどん進む馬車!

 あれ? これってけっこうなスピードだ

 けど、馬さんとか付いてなかったよね?


 ……てか、押し込められたから分かって

 ないけど、これってなんで動いてるんだろ?


 

「「「ぬおおお~~!!」」」


 あれ? 耳を すませると、すごい

 野太い男たちの声が聞こえるけど!?

 ……人力? いや、何も聞かなかったことに しよう!



 

 ◇

 


 

「リン様、おまたせいたしました!」 


 ハルン聖王国の首都

 ってとこに着いた!

 

 声を掛けてきたのは、私の国の

 ひっとうまじゅつし(!?)、

 初めて会う人だ??(自信ない)。

 

 

「「「ハアハア…ッ!」」」

 

 筋肉ゴリマッチョの男魔術師(?)さん達が

 馬車馬のいる場所に9人くらい ちょこん

 収まって、ゼイゼイ荒い息たててた!



「えっと」


 引っ張ってきたワケ

 じゃないんよね??


「浮遊魔術を使った

 わけでございます!」


 じいさん魔術師が答えてくれる!

 ……ああ、浮かばせてきたのね?



 見た目はぜんぜん、ゆうがでもきれいでも

 ないけれど(むしろ どろくさい!)

 私のために 頑張ってくれたのを

 ゆんゆん愛しく感じて、

 

 声の届くとこまでトテトテ歩き寄って

 (こんなときソフィなら走るんだろう

 なとか関係ないことが思い浮かんだ)


「「「?」」」

 

 ドゴゴゴゴ!!!!!!!

 

 すっごく 見上げなきゃいけないので、 

 さすがにオトコのひとたちは、

 おっきくてこわい!

 

「おつかれっ!

 ありがとね?」


 心臓がバクバク言ってる!

 ―――やっぱり長い言葉を

 しゃべるのは にがてだっ!! 

 

「お褒めに預かり、身に余る

 大変な名誉に ございます…ッ!!」

「ありがたき幸せ……ッ!!」

「リン様まじ ネ申……ッ!!」

 

 あ、男たち 男泣きにウォン

 ウォン泣き出したよ!



「ん…ッ」


 うわ、気まず!

 現実逃避だっ!

 

 えっと、たしかここには地球の分身ちぃ

 とか、ひしょひしょの ひぃちゃんとか

 地球お持ち帰りの さち&あおい

 とかが居るんだっけ……? 

 

 んで、都市攻略してたけど ちぃさんが暴走した!

 ―――みたいな感じでよかったんだっけ??


 

 チャリーン♪

 

 いまの流れを ふんわり思い出すことで、

 すこしだけ気まずい精神だめーじを

 へらすことに せいこうした!!!

 

 

 トタタタっ!

 

 

 

 ◇

 

 

 

「りんさま~、おまちしておりましたー!!」


 はふふっ……っ!!

 抱きついてくる ひぃ!

 もふもふ ここちよい☆

 

 黒髪に黒目は、めずらしいけれど(ぜんぜん

 見かけない、ソフィの金髪 青目が

 私の国では普通だったりする)

 

 ……てか、こんなキャラだったっけ?

 もっと冷静でクールだったよな??


 

「はッ…!

 こほん!」


 私の一言で ソソヨと身を離すも

 顔を カッカと染めて

 なんだかいじらしい!


 つか、この人も私のこと どーおもってんだろ??

 私の心の声が だだ漏れなら、わたしだって周りの

 人の心の声知らないと不公平だとおもうのっ!!


「の!」 


 ……まあでも、こうやってたくさん話さなくても

 伝わるのは めんどくさくなくて便利だから、

 気に入っては いるんだけどね??

 

「周りの者の心の声をすべて聞くのは、

 強い魂と高い打算感情がないと 精神

 がバッキリ壊されてしまいます」

 

 え? わたし けっっこう

 したたかだと おもうよー?

 

「りん様は お優しすぎるので、

 無知無能な人間の純粋な悪意に染められる

 可能性が非常に高く、まったく お薦めはできません!」

 

 え? ほんとう??

 ……これは確かめて

 みないとねっ??


 

 

「ん!」


 ほら近くに来て?

 ……こわくないよう??

 

「はい……」


 2歩離れてた ひぃを するする引き寄せ、

 前髪を指で ぬぐって、私たちの おでこ同士をピッタリ合わせる。

 ひたいを合わせることで、その人と感情を通わせることが できる…っ!

 

 ソフィから初めて教えてもらった(砦でしてもらったら ほぼ勝手に覚えた!)

 ―――この世で一番の魔術♪(だと私は おもってる!)―――。


 流れ込んできたのは、るるる貞順・るーる忠誠・

 てちち気遣い・ふぅふ恐れ・どよよ迷い・ゆんゆ愛情♪

 


「ああ……」


 ほんとうみたいだねぇ。ほんと、このまじゅつ だいすきっ!☆

 ―――ひどく ひぃちゃんの感情は かき乱されている けれ

 ども、基本的な ところでは私に完全な忠誠を誓ってる。


「いいよ?」


 ―――わかったよ。

 私に なちなち従順な ひぃさんが

 そういうなら、そういうことなんだろう?

 

「ただ…」


 わかってるよね? 私にウソついて裏切ってた

 時は、それが取り返しの つかなかった時は、

 生きたまま食らってやるんだから~!!


 

「あなたの夢の一部に なれるなら、

 それは1つの私の本望です……!」


 なんか私の片開きの本能は ひぃにとってはぜんぜん意外じゃ

 なかったらしく、しれっとジト目で私を見つめてくるっ!!

 (たまんなく すきっ♪)


 『 あなたの本性なんて、私は

  とっくに知ってるんだよ~?? 』

  

 みたいな感じで、じっとり熱っぽく、人に見せちゃイケない

 わたしの ひとみの内側を、ぞわわわ覗き込んでくる……ッ!


 ……まあ、私の本能の半分はリンネ家の血で出来てるからね?

 家出から あんなにも距離的には離れたのに、いまだに血から

 は逃げられてないとおもうと 多少うんざりはするんだけど、

 

 

「それでもいい! そうでなきゃ

 私たちは出会えてなかった!!」

 

 いつになく熱い ひぃさん!

 ずっとウルウル見つめてきて、

 ふと 私たちの距離は縮まって、

 

 口元が

 

 

「あの…ッ! お取り込み中 大変

 申し訳無いのですがぁ……ッ!!」


 声を掛けてきたのは、

 連れてきた(私が連れてこられた)

 マッチョ魔術師のひとり……??


 ―――私たちが長くなりそなので、

 ちょっと いさめに来たみたいだ!



 なんやねん!

 つぶすよ??


 

 ギギギギ!!

 

 突然一番いいとこで声を掛けられて、

 イラッと来て むき出しの殺意を送る。

 

 リンネ家の当主になって魔王の称号

 手に入れてから使えるようになっ

 た、とっておきの悪意……♪

 

「ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイ!」

「どうやら事態は一刻を争うようで、」

「リン様の ご助力を賜りたく」

「シンジャウウウウウ!!」


 私よりずっと背が高くて大きい、大人たちが わたしにひどく

 怯えてるのは 見てて べっちゃり滑稽で、思わず

 くつくつ笑い出してしまいそう だったけれど、

 

 この人達は自分の 大事なお仕事を てちてち果たそうと

 してるんだと くーるに考えると、あんまり

 イジメても誰も得しないなって気付く。


 

「ひぃ、しってるんでしょ?

 ……あんないして??」

「うぐううううう!!」


 普段良識派のクール系美少女が、欲望と常識の狭間で

 ぐるるる心を掻き乱されてる姿はあんま見れない

 ので、ちょっとおもしろかったりする☆

 


「さあ!」

 ひぃさんよ、先頭に立って

 てちてち歩くがよーい!!♪


「うわーん!!」 

 

 


 ◇

 

 


 ドロドロ。

 

「ああ……」


 街に入ると、ひぃが あんまりにも慌ててた理由がわかった。

 バッサリ全滅。……てか、 町の人達は、全員ぶっ倒れて

 ピクとも体を動かせないまま、光の無い死んだ目を見開いてる。


 うん、体は生きてるけど、心が 今まさに

 殺されつつあるって感じなんだね??


 

「ちぃさんの力が暴走しちゃったみたいで、一瞬で

 都市占領の勝負は付きましたが、敵味方関係

 なく発動しちゃったっぽいんですよね??」

 

「あん」


 これ あかんやつや……! さすが そふぃが、

 [ わたしが かんがえた☆さいきょうの じんるい ]を

 創り出すために考えだした[ ウツ ]って仕組みだけある!


「やっぱり まずい状況ですよね?? いちお、敵味方の

 識別は終了しているので、味方分だけでも 地球でやった

 みたいにリン様の お力で回復させて頂けないでしょうか……?」

 

「ん」


 実はわたし、[ ウツ ]の仕組みって 良く分かってないんだよね。

 魔王特有の固有バレラ・ア結界デクォダー使えば、

 いちお 取り付いた白いのだけ殺すことは出来るんだけど、

 どーやら それはやっちゃいけないっぽいんだよね?

 (りゆうは、じぶんでも よくわかってない)

 

 こんな時ソフィが そばに居るなら、

 ひぃもそばに居るし、問い詰めて

 なんとか分かったんだろうけど、


「いないです、ね?」

「んー」


 ……しょーがない、

 こーなったら!!

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