よるの もんもん、あさの とろとろ!!
とてとて。
そふぃを おぶって帰る。
帰るけど、私はどこに帰れば
いいんだろ? ってちょっと おもう。
私が地球から帰ってきて、寝てたとこ。
豪華なお屋敷みたいなトコは、あそこは、
なんか私が居てもいいみたいな場所だったから、
たぶん ライラかリムドさんが用意してくれたんだろう。
……誰かお金持ちの持ち物なんだろうか??
洞窟とか戻ってもしょうがないので、
とりあえず あのお屋敷を目指す。
「ふぃふぃ」
つか、ぜいぜい荒い吐息が背中とか首筋に
当たって、あんま集中できない
集中がかき乱される!!
そふぃは あんまり軽くて時々、そふぃの
体重が私と一緒になってしまって、そふぃ
が 私の味方が本当にこの世にいるのか
が心配になってしまって、ときどき
振り返って確認する。
ぽわわん。
ほくほく♪
よかった、ここにいる。
「よし、と」
お屋敷に着いた。警護に立ってる人と会話
するのは煩わしかったので(説明が めんど
かった)、ちょっと ぼんやりしててもらっ
て、私たちの事は気付かないでいてもらう☆
ゆっくり ゆっくり♪
わたしが眠ってた部屋に戻って、
額に 汗ばんだ そふぃを、私が
寝てたベッドに寝かしつける。
「くーくー♪」
なんか、こーして無防備な そふぃ見てると、いもうと看取った時のこと 思い出す。
つか、丘のてっぺんで いもうとを自由に食べたときのことか。
妹の分身の呪い人形は確保したし、いつだって いっしょなんだけど、
いつか いま目の前で寝てる そふぃさんも、わたしの
呪い人形に成るのかな?? とか考えたりする。
愛さなきゃイケないとか、愛してくれる、とか。
そんなの、決して裏切らない 二度としゃべらない呪い人形に変えてしまえば、
煩わしくて心が掻き乱されることは、絶対に けっして起きることはなくなって、
ずっと心を冷たく固くして、なんにも感じないで生きてられるのに、っておもう。
……たぶん、ソフィがくれた[ 絶対命令 ]使えば、
生きたまま呪い人形にも 出来たりするんだろけど、
さすがに 私のソフィにそんなことは 絶対にしたくない。
―――もう、1回小屋で いっしょに
苦しんでもらったもんねー??
「ううう…!」
そふぃはなんだか寝苦しそうだ!
なにかイヤな思い出でも夢で見て
るんだろうか??(知らないふり!)
そふぃを永久に呪い人形に加工する代わりに、
熱っぽい そふぃを抱きしめて、手をつなぐ。
「ふぅ…」
そふぃは安心したよに 息を吐き、全身の
緊張がほぐれる。私の腕の中で眠ってる。
……時々、ぜいぜい苦しそな息が交じる。
いま体が とっても熱いから、私と入れ違い
で地球の反動が出てしまったんだろうか?
……にしても、地球で現れた[ 私たちの分身
]らしい白い普通少女の そふぃと私と ひぃ
さんを食べたのは、あれは夢を見ていたよう
で、自分でも実は なんでであんなことを
したのか、分かってなかったりする……!!
そふぃに聞いても、たぶん あのひとも
(このひとも)把握してないだろうし?
―――うーん、なんでなんだろ??
「うー!」
「う~?」
そふぃは なんかうなり声を上げる!
てか、寝てても うっさい(さわがしい)
んだけど、このひと! ……ほんとに
寝てんのかな??
つか ぜったい、白い少女たちがアタってる感じがする。
まず最初に、なんで食べようと
したのかが分からない。
……てか、ひぃさんも居ないし、地球帰って
から 地球少女の3人も見てないしー。
そもそも、小屋送りにした地球の生き残り
少女たち、指とかちょっち 可愛い感じで
詰められてたけど、だいじょうぶな
もんだったんだろうか?
―――ひとりだと、ぐるぐる考えちゃう。
さっきまでは何も考えないで夜の街さまよってられたのに!
それもこれも全部、
おまえのせいだー!!
ちゅ♪
勢いで、妹にしたよに 口づけする。
今度は、血の味も匂いもしなかった。
ただただ 興奮して、困って後悔した。
……なんか余計、ソフィを愛しく感じてしまう!!
「ううー! わたしの
ばかばかー!!」
予備のシーツがあったので引っ張り出して
きて、丁寧に掃除が行き届いて きれい
な床に転がって ふて寝する。
……ちょっとだけ、自分で自分を慰める。
―――そふぃが背中側に居るので、
背徳感が ゾワゾワすごかった!!
ソフィが よく分からない洞窟の迷路で
わたしに追っかけられる軽い悪夢を見た。
……気付いたら、ソフィが怯えてるのは私
じゃなくて、私から長く暗く 黒く伸びる
私の何十倍もの長さの、おっきな影だった。
―――朝まで
うんうん眠った。
◇
コンコン!
「はいー、おはよう?」
「リン様♪ おはよう ございますっ!」
夜が明けるのを待って、あいさつ?
に来たライラに相談する。
そふぃが暴走したあと倒れちゃったんだけど、どうしよう? って。
「ああ、リン様が倒れられた
時と同じ症状ですね」
「?」
どういうことでしょうか??
「リン様、3日間ずっと倒れたままだった
んですよ。ソフィさんも すっごく
心配されてました」
なんか昨日とは違ってスッキリした顔の
ライラさん。たくさん泣いて、なんか
吹っ切れたようだ……?
さすがに、このタイミングで私のこと
(考えは読まれてるからね、ボカす!)
は言いづらすぎだから、ちょっと話題を変える。
「え? なんでしょう?」
「ねえ、ソフィの前に帰ってたはずの
4人は どうしたか知ってる……?」
ごまかす!!
「はい、申し訳ございません。
ひぃ様は ちぃと名乗る者の
面倒を見て頂いております。
先にお断りすべきだったのに、
事後報告となってしまいました。
リン様にご不便を お掛けし、大変申し
訳ございません。必要であれば、すぐ
に お返し致しますが……??」
―――なぜかいきなり、
営業口調になるライラさん!
◇
「リン様が、心を開いて
くださらないので…?」
うむー、今はピンチじゃないから 必要
なら ひぃさん使うのも構わないんだけど。
うーん、私と同じ銀髪の、滅びた地球の
代表の人か―。……つか、人、
ではないよね?
―――種族は、何ていうんだろ?
「うーむ」
「なんでしょ? 夢魔では
ないっぽいですね……?」
てか、地球が滅びちゃったなら、そふぃが
地球に込めただろう虹石の魔法とか
いろいろ ぜんぶ、ちいさんのものに
なってるだろうから、ぜったい
強敵なんだよねー?
「ええ、扱いに手を焼いております」
うわ……、なに
してんだ、あいつ!
「そいえば、戦況ってどうなってるの?
1年経っちゃったんなら、
いろいろ変わってるんでしょ??」
昨日 夜をほっつき歩いた感じだと、
ぜんぜん このイスエルの街には
戦いの傷跡はなかったっぽい。
―――イスエル、[ ハルン聖王国 ]
とだっけ? 上手く戦え
てるのかなー??




