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すごい、いりょく、じめつ??

「つか、そーいえば私ってなんで助かったんだろう?」


 あの父と母にされたことは、ウソだったのかな?

 あの人達こそが夢か幻ってことだったのかな?


「あの人たちは、ほんとの

 あなたのご両親だよ?」

「そしてリンちゃんは、ほんと

 に殺されかけたんだよ?」


 2人してギシギシ畳み掛けて

 くるので、こんらんする!

 なにそれ、そしたら私はなんで

 こうして無事に生きてるの?



「私を村に連れ戻しに来てたの??」


 あの人たちが進んで村を離れようとしたとは思えないけれど、

 私に[ 反省 ]を迫るためなら、私が残り最後の子供だった

 から、これで執着するのは充分有り得る話だった。



「ん、正確には村に居た ご両親たちを、[ 運命デスティー共有ニョ・プリコ ]を

 使って[ 同期シンクロニサシオン・現化レアリザダ ]してた魔物が居て。

 だから、リンちゃんは ほぼ確実に起こり得た

 [ 未来 ]を、早送りで体験することになった」


 ??


 ああ、詳しいことは難しくて よく分かんないけど、

 大きな流れは、なんとなく納得がいった。


あの人たち(・・・・・)ならやりかねない」

「そっか……そうだよね?」


 ソフィアさんは なんとなく私の両親が どんな感じ

 なのか、想像がついてるみたいだった。

 多分あなたの想像は、大して

 間違ってないと思うよ?



 ―――やっぱり私は穴豚に

 サれる運命だったんだ!!


 ……でも、よく分から

 ないことがある。




======




「じゃ、なんで私は

 助かったの……?」


 確か虹色アーコ・小剣イーリスの精霊さん達の助けで、私はソフィアさん

 に使ってもらう ための、魂石ピエデル・アルマに成ったハズなのに……?



「ソフィアさんが、がんばったんだよー!」

「……元はと言えば、私が闘わなくていい! と禁止しなかったら、

 取り込まれる前なら、リンでも簡単に倒せるはず

 だったんだよ。あいつら仮面骸骨ワイトより弱いから」


 どうやら仮面骸骨ワイトというのは、

 弱い者の象徴で使われているらしい。

 ……どんだけ弱いんだ、それ。


 要は私はソフィアさんのせいで、二度とソフィアさんに

 会えなくなっていたのかも しれないということなのか!


「あ、リンちゃん怒ってる!」 

「リンは命が弱ってるのに運命は強いから、

 夢魔スクブが最大の威力を発揮したんだよぅ……」

「そんなの……、

 知らない!!」



 むくれてそっぽを向いてると、ソフィアとライラが機嫌を取ってくれる。

 複数の大人に痛いの無くて宥められるのは、人生初体験で不思議で

 驚きだったけど、これはこれで悪い気はしなかった。



 ……てか、それって

 冷静になって考えると。


 わたし一人でこの山登ってたら、夢魔スクブは必ず待ち構えてて

 100%両親に遭遇したから、たとえ虹色アーコ・小剣イーリスの手助けを

 借りたとしても、自力では せいぜい穴豚回避するくらい

 までしか、私は辿り着けなかったって

 ことに成るなんだよね??


 なにそれ?

 こわい…!




「じー」


 ソフィアさんの代わりにライラ

 さん一人付いてきてくれてても、

 ―――魔法方面じゃライラさん全く

 頼りにならないみたいだったしー?


「あ! 今なんか失礼な

 こと考えただろ!!」

「いえ、べつに?」


 私は うさんくさいヤンキーのガンつけ的眼差し

 を始終向けられ、たまらず降参する。


「ごめんなさい、わたしが

 わるう ございましたー!」

「じゃあ、一発!」

「はぁ……」


 どーやら、ライラさんは私に一発打ち込みたいみたい。

 まー、3年くらいソフィアさん見守っててくれたらしいし、

 それぐらいなら喰らって あげてもいいかな―?

 今日中には山のてっぺんに辿り着きけそうだし。



「……っ」


 ……いつまで経っても

 痛みは やって来なかった。


「?」

「あ、ごめん、あたしがソフィアにヤラれ

 たかったんだ……。勘違いさせて、

 ごめんなさい……っ!」


 ばつの悪そな笑みで、

 …なんか謝られた!

 思いっきり頭を下げられる!!


 大人の人に、こんな ちゃんとまともに謝られた

 ことなんてなかったので、激しく動揺する。


「ライラは こうしないと気が済まないみたい。

 全力で叩き込んであげて?」

「わかった……」

「! たすかる!」


 ずっと頭を下げられたままとか、あんまりにも こころの健康に

 悪すぎるので、仕方ないので乗ってあげることにした。

 ―――頭を上げたライラの表情が、パッと明るくなる。



「じゃ、いっくよー?」

「どんとこーい!!」


 せっかくソフィアさんが時間を掛けて治してくれてた左腕は

 以前のまま、石から戻った影響で また動かなくなってる。

 ソフィアさんはさっき[ 直前の状態に戻す ]って言ってたけど、どーなってるんだろ?

 ここらへんの仕組みはよくわかんない。聞いても難しい言葉が返ってくるんだろうし。


 てことで、私の今の全力攻撃 って ご要望だったので、

 右腕にアーダデル・アーコ・イーリスを纏わり つかせ、全力排除の お願いをする。


 精霊さん! 力を

 貸してねっ…!?


 

「あれ? それって なんだかヤバイ攻撃じゃ……?」

「ほう……? これは たいへん興味深いぃぃ!」


 ライラは顔が引きつってる。

 ソフィアさんは身を乗り

 出し、観察してる!



「ぐぎゃっ!」

「…ぎゃっ!」

「かっきーん」


 ライラさんは綺麗に山の端まで吹っ飛んだ!

 ソフィアさんは 巻き添えを食らった!

 ―――私は寿命が3日減った!


「痛み分けだよ……!」

「こんなの聞いてない……」

「一発がこんなにデカイとは……」


 うっかり全力で打ち込んだから、こそっと寿命が減ってしまった!

 ソフィアさんは悲しんでくるか怒ってくるかとも思って横目で

 様子伺ってたけど、ぜんぜん そんなことに気付いた

 素振りはなかった。ちょっと残念で寂しかった。

 


「? どしたリン、やっぱり痛むか……?」

「……ううん、なんでもない」


 気付かないなら、気付け無いならいいや。

 ……もしかしたら、ほんとうにソフィアさんは 魔法使い

 ではなく人間の ただの少女に戻ってしまったのかもしれない。



「全身いたい……」

「まさか あんな威力

 だったとは……!」


 ―――ちなみに、あまりにも2人がボロボロなので、

 もう一日野宿することになってしまった!

 ……正直置いてこうか とも考えたけど。


 もし山頂に着いた時に命余ってしまってたら

 使いどこに困るので、仕方なしに付き合う。




======




 夜、ふと目が覚めて、野宿の10歩先に進んで、

 ひんやりした夜空を ぽうと気なしに眺める。


 帰りにソフィアさんの横たわって寝てる 後ろ姿が

 目に入って、見下ろして。いっしゅん、残りの

 寿命を1日残して全部使って、このソフィア

 さんに全部叩き込んで殺して。


 魂石ピエデル・アルマだけ もらって残りの道を行こうか

 と考えが浮かんで、打ち消す。



 この人がもう普通の少女になってしまったのなら……?

 ―――いや、いいや。これ以上は考えないでおこう。

 まだ4日分の不利益しか被ってないんだから。


 致命傷とは言えない。こうしてお願いを聞いてくれて、

 代償を払って生き残ってくれた。なら、まだ

 私の役に立とうと努力してくれるはずだ。


 ―――使える、利益に成る。



 ……けど、わたしがこの人を

 どう思ってるかなんて

 よくわかんないや。


 妹との約束を果たすのに必要なこと以外、

 この世界は私にとって、よく分からない。

 ―――まだ日の出までは寝よう。






 夜は刻一刻とける。

 


 見逃されたソフィアは、

 誰にも気付かれず、ひとり

 静かに すいすい泣いていた。





「あさだー!☆」


 ちゅんちゅく♪

 …朝が来た!

 希望の朝だ!


 そして私たちは とうとう

 山頂に至るまでの最後の

 運命の日を迎える!



 ……待っててね、いもーと♪

 あと少しで辿り着ける

 んだよ……??

ゆうな:

いつも ありがとうございます!

あなたに いっぱいいっぱいの感謝を!! 

✲゜。.(✿╹ ◡╹)ノ☆.。₀:*゜✲゜*:₀。



そろそろストックが減ってきたので、1日2回更新

(11時+16時)は明日からは、ふつうの

1日1回投稿(11時)へ変更いたします。


また何かありましたらお知らせいたします。

(―――進捗は活動報告が詳しいです!)


これからも、まったり長く

長くやって行きたいです!


今後とも ぜひぜひ、よろしく

お願い いたします!

m(__)m m(_ _)m

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