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プロローグ【序章】

新連載


「なにこいつバカじゃねぇの!!マジだせぇ!こんなことで人生諦めるとか、マジあり得ねぇ〜WWW」

俺、樟葉真吉良[くずはまきら]はそう思った。

今日も今日とて俺は親の遺産を食い潰して生活している。

俺が指を振れば人は社会的に殺せる、まぁ間近でやらないしそんなことやらないが例えばなしだ。

樟葉財閥……政治的にも商売的にもトップにたつ時の最高権力者。

俺の親父が死ぬ前に俺に残してくれた、託されたらしいがそんなのごめんだ。

親父の遺言に逆らい俺は部屋でぬくぬく自堕落ライフ、会社や政治はやりたいやつに任せる。

まぁ樟葉家が没落するのは目に見えているが……俺が死んだあとだから別に問題はない、俺の個人銀行や隠し金山だってあるしな。

まさしく覇道、俺は自堕落の覇王だ!!

さて、そんな俺だが1つ、いや、欲を言えばもっとか……人の死に際、死に様、殺したことが一切ない。

親父は勝手に死んで勝手に周りが葬儀やってたからノーカンだし、殺しなんて論外だ。

だから見てみたい、殺ってみたい。

その衝動の下俺は日課の自殺サイト巡りをすることになったわけだ、これが当たりだった!!

簡単に毒自殺するやつ、首吊り自殺の動画、狂言で捕まるやつ、それを煽るやつら……バカの集まりと俺の知りたい世界があった。

素晴らしい刺激がそこにはあった、自殺したい訳じゃ全くないがな。


「お、こいつは凄いね……」


俺が物思いにふけりながらサイトの書き込みを見ていると面白そうな名前とURLが貼ってあった。


359:**********

皆様、死にたいようなのでこちらを紹介しましょう。オススメですよ。

リアリティー殺人シュミ―レータ。

URL:########


「ブッハ……マジあり得ねぇな、すごいっつうのはこういうやつのことだよな、ほらほら、早速誹謗中傷の的だ、こいつら死にたい死にたいって集まってるくせに誹謗こう言うとこはうざいネット住人だよな、バカみてぇ」

あ〜〜やめだやめだ。さっきのアホ文章とバカなやつらのせいで萎えちまったよ……。


俺は普段着のまま布団に入って寝ることにした。

―――――――――――――――――――



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