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プロローグ
学校帰り。
いつもの日常いつもの帰宅路に悲鳴が響く。
「は?なにこれぇえええええええええ!?」
そんな声を上げながら、隣でブラックホールらしきモノに吸い込まれていく幼馴染。それを隣で眺める私。というか、何が起こったのかわからないんですが。私はただ呆然とそれを見つめるだけで、助けようとはしない。呆然とする中で、面倒な予感がした。
「ぎゃああああああああ!!!!!!」
「え?」
どうせ連れて行かれるのはコイツだけだろう。そう思って油断していた。何故か叫び声を上げながら私の足を掴む幼馴染。…ちょいちょい?どうして私の足を掴む?
「わぁああああああ!!!???」
次の瞬間、足を掴まれた私も一緒にその謎のブラックホールへと引きずられた。
こうして私と幼馴染はこの世界から消えた。
私、栄倉穂積はどうやら幼馴染の槇原蒼太によって何かしらテンプレに巻き込まれたようです。ホント、勘弁してくれないか。蒼太!