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作者: Rose
掲載日:2025/11/07

※注意書き

初投稿です。

どんなふうに使えるのか見えるのかの機能試しでもあります。

見苦しくてもお許しを。

作者は酒は飲めて煙草は嗜みません。違和感あったら教えてください。


!!出てくる2人は恋人ではありません。未成年とは適切な距離感を保ちましょう!!

重いまぶたを開ける。カーテンからは憎たらしいほど光が差し込んでいて。ぼーっとしながら煙草を手に取って火をつける。ようやくクリアになってきた頭で時計を見れば12時手前で。そろそろか、と思った。


土曜日の12時半を過ぎた頃、なぜか懐いてきた女子高生がうちに来る。きっかけは些細なことだったはずだ。もう思い出せすらしないので省く。女子高生なんてまだ子供もいいところだ。「んー、家は居心地悪いんだよね」と言われてしまえば追い出すのは心が痛む。今日も来るかもしれないと頭に留めつつのそのそと顔を洗って着替えてみる。鏡をみれば我ながら酷い顔色だ。1週間職場の上司に振り回されたのだから当然だ。残業はもはや親友と言って過言じゃないだろう。通帳に溜まっていくお金と比例して人間らしい生活というものを手放している気がする。仕事が全てでお金を使う暇がないのだ。彼女は、こんな疲れきった顔した大人のどこがいいんだか。


ピンポーン


ああ、今日も来た。仕方がないので玄関を開ける。


「おじゃましまーす。今日は狐を買ってきたよ。」

「そうか」

相変わらず訳が分からないがいつもの事なので適当に流す。


キッチン貰うねの一言に流石にちゃんと返してくれと言えば機嫌良さそうな返事が返ってくる。彼女は今日もご機嫌だ。「わっ、ドラムができそうだね」と驚く彼女を見に行けば平日の深夜に飲んだ安い酒の空き缶がずらりと並んでいた。大変申し訳ないので片付ける。飲まなきゃ生きていける気がしないのだ。


キッチンを出て適当にちゃぶ台の上を片付ける。まあそもそも家には最低限の物しかない。かつての恋人には最近のホテルの方が物が多いんじゃないかとやんわりと生活感を否定された。一応毎日家には帰ってるはずである。まあ帰ってシャワーを浴びて寝ているだけとも言うが。キッチンからほっとする香りが漂い始めた。彼女の鼻歌をBGMに適当にちゃぶ台を台拭きで拭く。最近の流行りの曲だろうか、さっぱり分からない。「お箸どこ〜」の声に、俺が出すと答えてなんの曲かと聞けば「わかんない?旅立ちの日にだよ〜」とのんびりとした答えが返ってくる。そんな爽やかな曲じゃないだろう。まあいいや。箸とコップを出す。家にお茶なんていいものはないので水道水だが。

「完成〜。あつあつのふかふかだよー」の掛け声と共にお盆に乗って運んできたのはきつねうどんで。なるほど狐だ。


いただきますと手を合わせる。

食べながらも彼女は楽しそうに

「昨日は友達とゲーセン行ってね、どでかい花火打ち上げて来たんだよ」

「これ、昨日取ったキーホルダー、可愛いでしょ。炊飯器なの」

「そういえばガチャガチャって種類増えたよね。思わず回しちゃってさ、卓上ボタン持て余してるの」

俺は「花火?」「へえ」「そうか」くらいの返事しかできない。むしろ何を聞くんだ。無心でうどんをすする。早々に食べ終わってしまった。彼女が食べ終わるのを待つ。


「いやー食べた食べた。イーストブルーくらいは食べたね」

ツッコミづらいことを言う。「そうだな、美味かった」と適当に返事をしておく。彼女は俺の所じゃなくて関西のおばちゃんの所のほうが合ってそうだ。適当に食器と鍋を洗って片付ける。「煙草」と告げてベランダに出る。部屋には匂いをつけたくない。部屋を返す時に文句を言われたら困るから。振り返ってみれば彼女は部屋でベースを弾いていた。


はあ、明日はゴルフ。接待だ。脳全体にタバコの刺激が回っていく。憂鬱ではあるが今日は酒を飲まなくても寝られるだろう。


小説って書くの難しい。

脳内の想像をアウトプットする語彙力が欲しくてたまらない。あと表現力。


───────

「じゃあまた月曜日」

「うん、またね」


土曜日、午前の部活が終わった後。ここから魔法のような時間が始まる。お昼ご飯は適当に何か買って行こう。どうせあの人の家には何もない。通学路にある商店街は少し寂れているけれど十二分に機能している。カフェのテイクアウトのお弁当、パン屋のサンドイッチ。何にしようか。アーケードの天井にいる烏とにらめっこしながら足を進めれば、ふと香った出汁のいい匂いにつられてしまう。いつも気を取られるうどん屋さんだ。いつかあの人を誘ってみよう、と思って何回目だろうか。うどん屋に学校の友達を誘うのは気が引ける。雑誌に掲載されたとかなら別だけど。あ、閃いた。あの人の家でうどんを作ってしまえばいい。暴力的なまでにいい出汁の香りを撒き散らされてすっかりうどんの気分だ。よし、そうしよう。少し道を戻ってスーパーで材料を買い込む。

あの人の家まではあと少し。空腹を携えて軽い足取りで向かう。


友達と遊ぶのも嫌いじゃない。けれどもやっぱり素でものを言えるのはあの人の前だけだ。

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