表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
没落貴族の成り上がり  作者: 権兵衛
落ちこぼれ貴族として生きること
9/21

波乱万丈会議

『手がなくなるとは、?』


「机みろ」


僕が尋ねると強欲の罪は机を指差す

暴食の罪が垂らしたよだれが机を溶かし穴をあけている

今も腐食は進んでいる


『う、うわぁ』


一人目を吐き終える直前強欲の罪が大きな布を取り出し地面に引いた

強酸に耐える布のようだ、一人目が床に吐き出されても床は現状を保っている


そして何人も吐き出していった

その中には僕の父上の姿があった

ひどく憔悴しているが息がある、急いでその場にいた神官に回復してもらい、病院へ運ばれた


「これが暴食の罪の固有能力…胃袋。なんでも取り込み養分とする、その許容量は未だわかっていない」


「お腹すいたぁ」


吐き終わりぐーぐーと腹を鳴らす暴食の罪


「父上や他のものを食らって甚大な被害を出しておきながら謝罪はないのか!?」


「そうだ、!」

「謝罪しろ!!」


「んえぇ、だって覚えてないし、、謝ったところでお前ら人間は許さないじゃん」


暴食の罪に睨まれ貴族は何も言えなくなってしまった


「はっ!自己中心的、大罪を犯してものうのうと生きている。悪魔っていうのはなぜ生き残れているのか理解してないみてぇだな」


忍耐の罰 アレクがお茶を飲み干したようでようやく反論した


「なぜお前らのような悪人が生きているのか、それは俺たち司教達の慈悲があってこそだろう。俺がその気になればお前らなど瞬殺だ。」


「いうねぇクソがき坊主。お前に僕たちは殺せないくせに」


くすくすと暴食の罪が言い返す

強欲の罪は我関せずという雰囲気である


「しょーじき、忍耐も暴食様も見た目子供だし、なんなら暴食様の方が幼い見た目なのにね!」


イポスが耳打ちしてきた

確かに暴食の罪の方が幼く見えるぱっと見7、8歳ほどだろうか

忍耐の罰の方は12歳ほどだろうか


「はっ何を根拠に言ってんだか!!俺は最年少で天使のラグエル様に選ばれ、罰となった!!ただただ長く生きてるお前らと違うんだよぉ!」


「そーやって逆ギレしてくるのがいい証拠!ねーコハク!!」


「俺に振るな」


顔が真っ赤な忍耐の罰とケラケラ笑う暴食の罪

急に話を振られて迷惑そうな強欲の罪


相変わらず他の貴族は顔が白い


「キレてねぇしぃ!?」


「明らかにキレてて馬鹿みてぇ!!」


言い合いが続き、会議は一向に進まなかった


______________


その日の夜僕たちは入院中の父親に付き添った


「お父様、、」


アポロは父上の手を握り涙ぐんでいる


「アポロ…アポロのお父様…」


「取り込まれた皆さんは精気や、魔力、活力などを奪われていました。中には体の一部が溶けている人もいて五体満足で帰ってきた人は少なかったのです。」


医者はそう説明した


「暴食の罪の能力は『胃袋』なんでも取り込む。容量は無限。取り込んだものは暴食の罪の養分となる。

私はあの時何もできなかった。目の前で人々が取り込まれていくのを見ているだけだった。」


アポロがポツポツ話し始める


「私は暴食の罪、グラトニーの攻撃により吹き飛ばされ、意識を失った。その後目を覚ました時には父上の姿は見えなかった。」


「あの時、私が、、私が意識を失わなければ、、、! うっ…うぅ」


「うわあぁぁぁぁぁんん」


「アポロぉ、、」


泣き出してしまった

イポスは名前を呼ぶことしかできない

僕もその光景を眺めるしかできなかった



人が多くなってきたのでここで人物紹介していこうと思います。


名前:ソル・クロノス・カルテリヤー 男 16歳(現在中学3年生)

種族:人間

髪色:紫 癖っ毛

瞳の色:紫 ジト目

肌色:小麦色

クロノス公爵家長男 天使も悪魔も召喚できないということで落ちこぼれ、無能にレッテルを学校で貼られている

沈黙のアサシン《デストピア》に出てくる主人公「デストピア」に強い憧れを抱いている


名前:アポロ・クロノス・カルテリヤー 女 16歳(現在中学3年生 皇国の学校に通う)

種族:人間

髪色:赤紫 ストレート

瞳の色:赤紫 吊り目

肌色:少し日焼けした肌

齢8歳で悪魔の召喚に成功した秀才 ソルの双子の姉 母親に容姿が似ている

最近は学術書より少女漫画にハマっている


名前:イポス・プリクシィ 女 320歳

種族:中級悪魔

役職:アポロの守護

属性:??

祝福:未来を見通せるらしい

髪色:水色

瞳の色:水色

肌色:白色

アポロが召喚した悪魔 未来を見る 食い意地が張っており明るく元気な少女


アオリ・クロノス・カルテリヤー

種族:人間

役職:クロノス公爵家当主

属性:??

能力:??

髪色:紫

瞳の色:紫

肌色:日焼けした肌 筋肉質

公爵家当主 家族思い出あり、カルテリヤー共和国の中でもトップを争うほどの実力者 


フォルマ・クロノス・カルテリヤー

種族:人間

役職:クロノス公爵家夫人

属性:??

能力:??

髪色:ダークレッド

瞳の色:ダークレッド

肌の色:白色

公爵家夫人 子供をこよなく愛している 我が子を守るために自分自身が犠牲となった 出自は平民なため、国民の気持ちが理解できる


執事

種族:悪魔

役職:クロノス公爵家当主直属執事

公爵家の執事 アオリが召喚した悪魔 


アレク・イーブノス 15歳

種族:人間

役職:忍耐の罰

属性:??

能力:??

髪色:坊主

瞳の色:青緑

肌色:小麦色

カルテリヤー共和国にある忍耐の神殿の司教 最年少でラグエルという天使に認められ司教となった

未だガキ感が抜けておらず生意気である


ライオ・カイロス・カルテリヤー 16歳

種族:人間

役職:カイロス公爵家次男 現在中学3年生

能力:??

属性:??

髪色:赤

瞳の色:黒

肌色:日焼けした肌 筋肉質

カイロス公爵家次男 アポロと並ぶほどの秀才 常に熱い男で自分の中の正義を貫く

地位関係なく仲良くするが、ソルとよく一緒にいる


シルウァ・トロピカ

種族:中級悪魔

役職:ライオの守護

属性:??

祝福:??

髪色:赤

瞳の色:赤

肌色:白色

ライオの守護 ライオ以上に暑苦しく元気

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ