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没落貴族の成り上がり  作者: 権兵衛
没落貴族はテオロギア士官学校で学ぶ
18/21

いざ士官学校への道

砂漠にも少し緑が戻り始めた

新学期が始まろうとしているようで、復興が進むカルテリヤー共和国の学校も再開し始めている


俺を含めたコハク、アポロ、イポス、ライオ、シルウァ、モミジの7人はテオロギア士官学校の入学式に向けて出立のための最終準備を行なっていた


「俺らは交通手段の確認してくるぜ!!」


テオロギア士官学校は人間界の中央にあたる【イニティウム皇国】に存在しカルテリヤー共和国から行くためにはまず港まで砂漠を車で移動し、その後船で皇国まで移動しなければならない

その移動手段をライオたちカイロス公爵家に頼んだのだ

シルウァがお供についていきモミジはこの場に残った


「2日間移動かあ、暇そうだしトランプとかも持ってこー」


「イポス、遊びに行く訳じゃないのよ、話聞いてないわね」


荷物の最終確認を行う

着替え、シャンプー、リンスー、ボディーソープ、教科書…


『こんなもんか。というかコハクは荷物が少ないというか手ぶらだけど平気なのか?』


「闇属性持ちは影を操る。熟練者は影に潜り移動したり物を収納したりできる。お前もできるようになるだろいつか」


「でもその技術って限られた人にしかできませんよね、?人の移動なんかコハク様レベルじゃないと使えないと聞いていますよ」


『めちゃくちゃ難しいじゃねぇか!!』


七つの大罪レベルでしか扱えない技術を俺が使いこなせるとは思えない


「コハクー!わたしの荷物陰に入れてー!!」


「ん、よこせ」


涼しい顔で異次元な技術で影に荷物を詰めていくコハク

俺の荷物もコハクに預けある人に最後の挨拶をしに行った


ある人とは俺とアポロの父親だ


「お父様、行ってまいります」


『行ってきます、父上』


筋骨隆々であった腕は何かの管に繋がれ小枝のようになってしまった

白い病室に寝ている父上は死人のようである


「先ほどまで起きていらしたんですけどね、眠ってしまいました」


『いえ、この方が都合がいいです。俺とアポロを見ると母上を覆い出して発作を起こす可能性がありますから』


「そうですね、では何かありましたらナースコールを押してください」


「わかりました、ありがとうございます。」


看護師さんを見送り父上に目を向ける

静かに眠る父上に少しずつ声をかける


「私たち憧れの皇国にある士官学校に入学することが決まりました。士官学校は全寮制でしばらくカルテリヤーを離れるので別れのご挨拶に参りましたわ。」


『父上、、俺がこの力をモノにできた暁には父上の病状も治してみせます。だからもう少し待っていて下さい。』


落下防止の柵を力強く握りしめた

しかしイポスは口を挟む


「でもアポロのお父さんってお母さんがあんな姿で亡くなったからおかしくなっちゃったんだよね?なら過去に戻しても無駄じゃなぁい?」


「確かに、二度も絶望のどん底に突き落とすのは悪魔の所業ですよ」


『…じゃあ父上は一生このままかよ!!何か、何かできねぇのかよ!!』


「コハク、貴方の能力でもどうにもならないの?」


アポロが苦しそうにコハクに尋ねる

興味なさそうに病室の端で待機していたコハクが口を開く


「無理」


ただ一言、簡潔に突き放された

病室に静寂が訪れる、しかしそのおかげで父上の微かな声を聞くことができた


「…ぁ……。」


「お父様!!」

『父上!!』


「すまな…かっ…た…。わ…たしが…不甲斐ないばかりに……。」


父上が手を掲げ、空中で何かを掴むような動きをする

俺たちはその姿を見るだけであった


「フォルマ……フォ…ルマ………!」


ばたりと腕が落ちる


「な、ナースコール!!」


急いでアポロがナースコールを押し、すぐに看護師さんが父上の容体を見てくれた


「脈拍、血圧低下 SpO2…85」

「急いで先生を呼んで!」


騒々しくなってしまったので、邪魔にならないように今日は帰ることにした


「おう!おかえりお前ら!アオリ殿の状態はどうだった?」


「寝ていらしたわ、静かに」


「そうか、こっちも準備完了したぜ。いつでも出れるぜ!!」


家に帰るとライオとシルウァが待っていた

元気欲で迎えてくれた二人は準備を終え待っていたようだ


「ならもう出ましょう。何があってもいいように早めにね」


少し早めに出ることとなった俺らはライオの用意した車で港まで移動することとなった

公爵家が準備した車だ、揺れが少なくて快適

車中ではトランプをしたりUNOをしたりして楽しんだ

コハクは後方でずっと寝ていた


そしておおよそ1日半が過ぎた頃、カルテリヤー共和国領の最南にある港についた

そう、海の見える町である

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