目覚めの朝、驚きの朝
『僕、召喚できたんだなぁ』
「なんで俺がこんなクソガキに」
しみじみと上を見ると頭を抱えていた
「さて、アレク殿も落ち着いた」
「グス、グス、、」
まだ少し泣いているアレク様の手を引いて学長が近づいてきた
「さて強欲様、お初にお目に掛かります。イニティウム皇国国立テオロギア士官学校学長を務めさせていただいております。フウィール・ゼアと申します。」
ぺこりと学長を頭を下げ、コハクも下げる
「その昔強欲様にお世話になりました。感謝いたします。」
『一体何したんですか?』
「俺じゃねぇ前にいたやつだ」
尋ねると面倒そうに答える
しかしちゃんと答えてくれる、初対面の性格の悪さはどこに行ってしまったのか
「それとソル君、君に我が学校の入学許可を申請したい」
『うぇぇ!?マジですか!?』
「マジのマジ、大マジだ。君の成績見させてもらったよ。勉学の面に関しては志願生の中でもトップクラスであった。しかし体力面に関しては常人より上というレベル。」
僕のテストの結果はそんなものなのか
「しかぁし!!君はたった今!召喚に成功した!!今や君は新入生の中でもトップを狙えるのだ!!是非とも入学してほしぃ!!」
『ぜ、ぜひ!入学できるなら!!!』
有無を言わさずOKしてしまった
ライオやシルウァがまた抱きついてきた
「「俺らまた一緒だなぁああ!!!!」」
その後卒業式を終え解散となった
ライオたちが用意してくれた家に帰り姉に報告する
『えーこちら僕が召喚した強欲様です』
「何してんのもおおおお!!??」
「お久しぶりぃ!コハク!!元気してた?」
顔が青くなるアポロをよそにイポスは呑気に挨拶している
というか
『「知り合いなのかよ!!??」』
「そーだよん!私アポロに召喚される前お城に勤めてて、顔合わせたことあるもんねー」
イポスはニコニコしているが当人は怖い顔だ
「帰る」
「ちょちょちょ!!コハク!」
「行っちゃったね」
イポスの静止を振り払って闇に消えてしまった
とりあえず学長から入学許可をもらったことやアレク様について話す
そして眠りにつく
結構疲れていたようですぐ眠りについてしまった
「なぁ、××…。お前は何は何を望んでるんだ」
「んーそうだなぁ、私は世界平和とかどうでもいいし…あなたが望む事がかなえばうれしいな!」
「んだよそれ、自分の願いじゃねぇじゃねぇか」
真っ赤な花畑に子供がふたり佇んでいる。
片方は黒い髪が無造作に伸びている男の子
片方は白い艶やかな長い髪を靡かせている
僕の視点は遠い第三者目線なため顔は見えない
「あははは、そうだね、でも本当だよ。私は誰よりも×××の幸せを願ってる」
名前らしき場所は雑音が入り聞き取れない
白くぼやがかかる、目が冷めようとしているのかもしれない
「…ぉい…おい……おい」
『はっっ!』
朝日が顔に当たる 目の前には黄金に輝く瞳に白い瞳孔が覗き込んでいる
『おはようございます、強欲さま』
「コハクでいい」
『コハク、さま?」
朝日をバックにコハクが佇む
一部の白い髪が日に照らされキラキラと光っている
夢で見た女の子と同じような髪の毛だ
『すげぇ現実的な夢を見た、顔洗ってきます』
「ん」
洗面所に行き顔を洗う、ついでに歯を磨く
テーブルにつく、今日の朝ごはんはイポスが準備した卵焼きとパンだった。
コハクは先に食べている
『いただきます』
焼き加減がちょうど良くとても美味しい
『うま、これうまい』
「えっへん!ありがとうねぇ」
『姉貴は?』
「今は外で自主練してるよ」
窓を見るとアポロが剣を振り回している
ライオとシルウァを相手に
「なかなかやるなあの女」
コハクが誉める
すげえな、うちの天才は七つの大罪の一角にまで褒められるのか
『アポロです。僕の姉です』
「敬語いらん、普通にしろ」
『じゃあお言葉に甘えて』
しばらく無言の時間が続く
「ただいま…とコハク様おはようございます」
「「お邪魔します!!」」
「コハク様もおはようございます!!」
「強欲様!憤怒様によろしく伝えといてください!!」
アポロとライオたちが家に入ってくる
「コハクでいい、敬語もいらん」
「あ、はい、じゃなかったうん」
「おお!!うまそう!!食っていいのか!?」
「「いただきます!!」」
三人が黙々と食べ始める
コハクと僕は食べ終わり気まずい時間が流れる
コハクはテレビを見ている、何を考えているフードをかぶっているため顔が見えないのでサッパリわからない
「そういえばコハク、昨日どこっ行ってたの?」
イポスが尋ねる
気まずい雰囲気を打破してくれた
「殿下のとこ、許可と報告してきた」
『殿下…?殿下って誰だ』
「魔界の王、魔王だよ!元気してる?」
『「「はぁぁぁぁぁ!?!?」」』




