男児のメンタルは思ったより弱い
「なんだここ、どこだここ」
「全員離れろ!!」
「こっちだ!こっちに避難しろ!」
生徒たちや参列者が一斉に出口へ向かう
泣き声や悲鳴が響き渡る
待機していた神官が前に出る
「くらえ大罪を犯したものに正しき天罰を!」
「サンダァァァァボルゥトォオ!!!」
叫ぶと稲妻が槍の形になりこちら目掛けて投げようとする
『ちょちょ!俺にも当たる!!』
そして神官が投げ僕は目を瞬間的に瞑ってしまった
目を開けると目の前に槍が止まっている
『これが僕の、能力…!』
「バカだろお前、俺だわ」
稲妻の槍の持ち手を片手で止めている
「貴様!なぜ触れることができる!!」
「弱い」
槍を持ち直し神官目掛けて投げる
その速度は目に追えずいつの間にか壁に突き刺さっている
「…??? は……??」
神官も頭がついていけてないようだった
「は、?」
「帰る」
『ちょちょちょ!!!!』
その後帰ろうとするコハクを必死で引き留めた
神官は気絶しているようだ
槍は耳を掠めているようだ、血が出ている
「離せ、服のびる」
『じゃあ大人しくしろ!』
「お前だろうが1番大人しくないのは」
言い合いをしていたら大量の神官が武装した状態で入ってきた
そして服を引っ張りひっぱられている僕たちを囲む
『な、え、、?』
「悪魔め!!その子を解放しろ!」
「さあ、こっちにくるんだ!!」
槍を構え僕に神官の方に行くように促される
困惑しているとコハクが僕の首根っこを掴み神官の方へ投げる
「おわ!!」
『何すんだ!』
「返品した、帰る」
「待て!!貴様を帰らせるわけにはいかない」
「そうさ俺の子分に手を出したんだからな!」
後ろから忍耐の罰、アレク・イーブノスが現れた
「お前はここで俺に負けて下僕になるのだ!!」
ドヤ顔をしコハクを指さす
コハクは何も話さない、というか結構寡黙だよな、こいつ
「俺の名前はアレク・イーブノス!最年少でラグエル様に認められ、ギフトを受けしもの!忍耐の罰である!!覚悟しろ!!」
そういうとアレクはさっきの神官と同じく雷でできた槍を振り回す
周囲の椅子や装飾品が破壊されていく
『僕たちが頑張って設置したのに』
神官に守られながら行末を見る
アレクが槍を縦横無尽に振り回す
しかしコハクは全て避ける
「くそ!!当たれよおまえ!!」
さらにスピードを上げて振り回す、しかし全て避けられる
アレクのイライラ度が上昇する
「うぅぅぅぅぅぅぅぅうぅぅ!!!!」
泣きそうになっている
「当たれよぉぉぉぉぉぉ」
「いや、遅ぇし、当たっても大した火力じゃねぇし」
コハクも困惑している
すげぇな大罪悪魔、司教を圧倒している
周囲の神官も顔色が悪くなる
アレクが攻撃を続け、コハクが避け続ける奇妙な時間が続いた
「うぅぅぅぅ…」
ついに泣き始めてしまった
『なぁ、強欲様…少しぐらい当たってあげても、』
「そうだ!かわいそうだろ!!」
「この悪魔め!!」
「優しさはないのか!!」
「なんで俺責められてんの?」
泣き出してしまったアレク様を宥めつつコハクを責める
入り口に人だかりができる
「ごめんごめん、どいてどいてぇ」
人ごみをかき分けて現れたのは下半身の透けたボーイッシュな女性だった
『学長、!』
僕の行きたかった国立テオロギア士官学校の学長である
「お久しぶりです、アレク殿」
「お前は、学長殿か…なんのようだ」
「いや、子供達の波に流され外に出されて様子を伺っていたがぐだぐだし始めたようですから、きちゃいました」
学長が乱入したことにより安心したのか他の生徒も入ってきた
「すげぇ、これが強欲の罪…!」
「真っ黒いな、」
コハクを囲みまじまじと観察している
少しでもコハクが動くと全員後ろに下がり、また前に出て観察を繰り返している
「ソルゥゥゥ!!!」
ライオとシルウァが飛びついてくる
避けきれずそのまま倒れる
上を向くとコハクと目が合う、気まずくてそらした
「おめでどおおお!!召喚おめでどぉお!!!」
「お前はできる奴だと思ってた!!まさか強欲様を召喚するとは!!」
『しょうかん…召喚!?』
忘れていた、僕は七つの大罪の一人を呼び出しているのだ!!
ソルが召喚した悪魔
コハク
黒い服に深くフードを被り表情は見えない
忍耐の罰であるアレク・イーブノスの攻撃を全て避ける実力をもつ
ボーイッシュな女性
下半身の透けたどこかの学校の学長




