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没落貴族の成り上がり  作者: 権兵衛
落ちこぼれ貴族として生きること
1/21

エピローグ:1

この物語はフィクションです

実在する団体・地名・人名には一切関係ありません

 昔、昔、魔物と天使が争いあっていました。その争いは1000年以上続き暗黒期と呼ばれています。 

 このままではいけないと魔物の中で1番偉い「魔王」と天使の中で1番偉い「神」は両者の架け橋として「人間」を作り出し平和に暮らしていました。この時代は安寧期と呼ばれています。

 しかし魔物はこの平和に飽きてしまいました。魔王は人間の心に漬け込み七人の凶悪な魔物を生み出しました。

「傲慢:ルシファー」「嫉妬:レヴィアタン」「憤怒:サタン」「怠惰:ベルフェゴール」「強欲:マモン」「暴食:ベルゼブブ」「色欲:アスモデウス」たちが暴れ回りました。

 それに神は怒り人間と協力し、魔物たちを懲らしめました。この時代を混乱期と呼ばれています。

魔物は地下へと追いやられ、神たちは魔物たちを反旗を覆せないように人間が魔物を使役できるようにしてしまいました。

天使達も地上を去り天界へ移住しました。こうして人間は地上で栄華を誇ったのでした。


「はい、おしまい。 さあ、早く寝なさい。」


『はい、母様(かかさま)おやすみなさい。』


「おやすみ、私の愛しい子。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ゆっくりと目を開ける。 陽の光が強く窓に差し込んでいる。


「おはようございます。ソル様。お食事の準備は整っております。


優雅に身の回りの支度を進めるメイド達。頭が覚める前に着替えすら滞りなく済んでしまった。


ゆっくりと立ち上がり、上へと伸びる。毎日行えば身長が二倍になると書物に書いてあったからな。

大きな窓に大きなベット、だだっ広い部屋には書物や部屋の雰囲気にそぐわないPCが置いてある。


メイドの手伝いを受けながら顔を洗う。 キラキラと光る鏡に映るのは小麦色に日焼けした肌に紫色の瞳と髪。髪の毛は櫛で整えても意味がないほど跳ねまくっている。


『もう身だしなみはいい。腹減った。』


「かしこまりました。」


俺の名前はソル・クロノス・カルテリヤー。カルテリヤー共和国公爵家長男。10歳


ここカルテリヤー共和国とは王政のない貴族が政治を行う砂に囲まれた国である。


長ったらしい廊下を進む。サンサンと照りつける太陽の下では国民達が活気にあふれ商い(あきな)を行っている。ここは世界すべての商品が集中する貿易国家だ。商人が今日も客を惹きつけようと大きな声で宣伝している。


『暑いのによくやるなあ、』


中には悪魔や魔物も混じってこの国を盛り上げている。


未だ魔物と天使のいざこざも人間族への問題もあるけど特筆する事件は特にない。 今は平穏期ってやつだな。


ガチャ 食堂の間の扉が開く。 多くの使用人が食事の準備を行っている。


「おはよう、ソル。」


『おはようございます、父上、母上。』


「遅かったわね、毎日ぱそこん?に向かっているからよ。」


「遅い!!毎日パソコンに向かって夜更かししてるからよ。」


1番奥に座っているのが僕の父親「アオリ・クロノス・カルテリヤー」 僕と同じ瞳の色、髪の色。違うことは髪の毛がストレートなこと。

 その隣は母の「フォルマ・クロノス・カルテリヤー」 髪や瞳は暗い赤。でも髪は癖っ毛。きっと僕の髪の毛はこの人から受け継がれたのだろう。


この口うるさい二人は俺の双子の姉と姉の悪魔だ。


名前は「アポロ・クロノス・カルテリヤー」俺と似たような顔つきだが髪の毛、瞳の色合いは母親譲り、髪の毛は父親譲りのストレートで長い髪は一つに括られている。身体機能、頭脳、良いところすべてとって顔だけ良い姉である。 齢8歳で悪魔の召喚に成功。将来有望と言われている。


そばで朝食を貪る水色のと瞳を輝かせるセミロングの悪魔名前は「イポス・プリクスィ」中級悪魔であり未来を見通す目を持つ。


『別に遅くない。朝食の時間には間に合っている。』


席につき食事をとる。 大きなお皿には色とりどりのおかずが並べれれている。 軽い雑談を交わしながら食事を摂り終わると父上の口が開いた。


「昨今、盗難や強盗など治安がよろしくない。この地を治める有権者として気をつけなければならない。魔界の様子も少し気になる。」


盗賊か、、貿易国家ということはレアな商品も流れてくる。それに闇市もまだまだご健在だ。


「皆もそのことに留意して生活するように。」


『「はい!」』


まあ、その盗賊っていうのは僕も含まれているんだがな、、

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