僕とカフェオレ
初投稿です。
よろしくお願いします。
第一章
今日は天気が良い。散歩しよう。
太陽がさんさんと光り輝き僕にパワーを与える、優しい風が気持ち良く僕の身体をすり抜ける、川の流れる音が心地良く耳を通じ脳に安らぎを与えてくれる。
河川敷では子供達が楽しそうに遊んでいる、川のそばでおじさんはのんびりと釣りをしている。
深呼吸をして、生きている事を実感する。
「平和だ」
第二章
道の先に何かが落ちているのに気付く。
近づくにつれ落ちているモノが何なのか分かった。
「カフェオレだ!」
僕はだんだんと早歩きになり、ついに走り出し、全力疾走でカフェオレに急接近する。
20m! 10m! 5m!そして1m。
勢いよく蹴り飛ばし、美しい放物線を描きながら吹っ飛んでいった。
そして何事もなかったように、僕は散歩を続ける。
鼻唄混じりに。
第三章
帰宅し、シャワーを済ませリラックスしていると、チャイムが鳴った。
インターホン越しにどなたか伺うと。
「巴奈馬警察署です。青山豆太郎さんですよね、お話があります」
「はい」
僕は何のことか分かっていた、犯罪を犯したんだ。
そう刑法第2020条道端に落ちているカフェオレ超暴力罪、カフェオレを蹴り飛ばした罪を犯した。重罪だ。
扉を開けるといきなり写真を撮られ、手錠をかけられた。
「罪を犯したのは分かっているね?」
「はい」
パトカーに乗り、連行される
第四章
留置所を出て裁判所へ到着。
車から降りると報道陣が大勢いた。
無数のフラッシュを浴びる、暴力的な光が僕をめったうちにする、冷たい風が身も心も締め付け、罵倒の合唱が響きわたる。
裁判の結果は 死刑 だった。
お父さんお母さん、僕は罪深い人間です。
そんな僕を産んでくれてありがとう。
愛してくれてありがとう。
本当に、、本当にありがとう。
それしか言う言葉が見つからない、、、
エピローグ
昨日起きたカフェ蹴り飛ばし事件の容疑者
青山豆太郎25歳無職の死刑が執行されました。
容疑者の自宅を警察が調査した結果、壁一面にカフェオレの写真が飾っており、入念に犯行を計画していたものと見られます。
冷蔵庫には大量のカフェオレが発見されたそうです。
平和な街が突如恐怖に包まれました、みなさんカフェオレを見つけたらちゃんとゴミ箱に捨てましょう。
完
読んで頂き、時間を使って頂き、ありがとうございます。
カフェオレ好きの方すいませんでした。