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回避出来た令嬢は?  作者: 明月 えま
第1章・新しい生活の始まり
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甘やかして、腕の中に。

女子会受けての、リオンの砂糖大放出です。

「で?今日はリリスティール嬢の所に行ったんでしょう?体調はよさそうですが。どうでしたか?楽しかった?」

ニコリと微笑むと、急に真っ赤になる彼女。

夕食後、自室で過ごす夫婦の時間。まだ、魔力が安定しない彼女を、膝に乗せる。


「どうしたんです?真っ赤ですよ?熱でも?」

額に額をわざと当てると、なお、真っ赤になって、ふるふる震えている。


「ちょっと、リオン、近い。」

「ええ、わざとですから。」

かわいいですねえ。こんなに毎日、スキンシップを重ねているのに、この人はいつまで経っても純粋だ。


「んー。リリスティールと、好みの話をしていたの。」

「好み?」

「・・・そう。」

消え入りそうな声で話す彼女。

「何の好みなんです?」

「男性が、どんな女性が好きなのかって・・・。」

目が潤んで、上目遣いで。

全く。自分が一番、煽っている事に気がついていないなんて。


「それは、私の、女性の好みが知りたいと?」

「・・・はい。」

唇を重ね、抱きしめる。


「そうですね。思慮深く、用心深く、己の立場を理解し、時に大胆で。かと思ったら泣き虫で。心配性で。華奢な体に、程よい肉付きで。無意識に私を煽ってくるような貴女が理想的ですよ。」


「なっ…!!!」

「私の好みでしょう?貴女以外、何があろと?」


耳まで真っ赤な彼女の耳元で囁く。


「その、潤んだ目で見てくる所など、絶対に他の男には見せられませんね。貴女は、私の庇護欲を強く刺激するんです。」


「可愛らしい。」


「どうして、結婚式も、他の男に見せないといけないのでしょうね。貴女の美しいドレス姿を目に焼き付けておくのは、この私だけでいい。」


「何を心配しているのです?」


「貴女の、全てが愛おしいと、何度も伝えた筈だ。」


「この髪一本すら、私のものにしたい。もう、絶対に逃がさない。」


「叫び出したいほどに。」


「狂おしいほどに。」


「貴女に溺れている。」


「貴女以外を見るなど、あり得ない。」


「貴女も、私だけを見ているといい。」


「決して解くことの出来ない術で、貴女の魂までをも縛ってこの手に手に入れた。」


「私は、狂っているのかもしれませんよ?この重い束縛に、貴女は自分で飛び込んでしまったのに。まだ私の愛を疑うなど。」


フッと笑みが漏れる。


「私の存在が貴女の体の芯まで刻まれるように、貴女を愛しましょう。」


髪をを撫でる。その、青銀に輝く髪にキスを落とす。数日前まで、不安定だった彼女が、落ち着いているのが一目で見て取れる、美しい髪。


「リオン…?」


緊張で強張った、柔らかな身体。甘い匂い。


柔らかな肌。


きっと、もう、手放すなんて出来ない。


この腕の中での温もりを、ずっと、この自分の腕の中に閉じ込めていたい。


「甘やかして、もう、貴女がどこにも行けないようにしましょうね。」


「愛しています。」


羞恥に、私の胸に顔を埋めることで、表情を見せないようにしている彼女。


「きっと、この世界にあるどんな言語でも、貴女への想いは表現出来ない。」


「何十年も時を共に重ねたら、2人で共にある事が当たり前になったら、こんな想いは、しないでよくなるものでしょうか?言葉は、不要になるものでしょうか?」


「わかっていますよ。私の想いが狂気じみているのは。貴女の不安につけ込んで、貴女を私に縛り付けた。」


「貴女が私に甘えてくるのも、2人になった時だけだ。1人でいると、貴女は常に凛と立っている。その、不安を全く表に出さないようにして。」


「もっと、私に甘えて、依存してください。何かあっても、貴女の帰る場所はここだということを貴女の魂に刻み込んで。」


「何度でも、貴女に伝えますよ。」


「愛しています。」


「貴女が、私の全てです。」

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黎明 ルークスタッドの後日談、連載中 不器用令嬢、騎士になる カイウスの恋愛話、主に嫁視点を書いてます。  こちらもよかったら読んで下さい。
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