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信長包囲網③

MKコン今回も一次審査通過のみでした。まだまだ足りないことだらけ、頑張ります!

本願寺顕如との対立が始まった織田家。


だが家中はとある噂で盛り上がっていた。


そんな中信継は自分が噂の原因だと知りながら、清須城にてのんびりと過ごしていた。

奇妙丸から貰った1日の休日を有意義に過ごしたいと兵法書を読んだり、前世の記憶を元に農機具の設計図を書いたりしていた。


「うーん、いくら戦続きだからと言ってまだまだ若いしな。14だし。それにしても本願寺との戦は出なくていいからとは言われたけど暇だな〜」


正直前世なら1日の休養をとったら真っ先に歴史博物館などに行ったのだろうが……


最近気になってるのは蒸気機関の開発。産業革命をいちはやく起こせば、日本は大国になれる。


と言ってもそっち系の知識はさっぱりなので紙にああでない、こうでないとブツブツ言いながら書き込んでいる。蒸気機関てなんなの?さっぱり分からん。産業革命?IT革命と何が違う?


気になる噂もあったのでそれを整理することにもした。


俺が織田家次期当主を狙っているという噂。


最近の俺の活躍は家臣の耳から耳へと伝わっている。

そしてそれが一人歩きし、次期当主ということになったらしい。


昔消火したと思った火が再び熱を帯びるという形になった。


この手の噂で家が潰れるなんてことも聞いたことがある。相談できる柴田さんや丹羽さんは戦に出払っているため一人で頭を抱えていると襖の奥に人の気配を感じた。


狭くも広くもない畳の部屋には、長い机が一つ、でかめの本棚が3つ、そこに詰め込まれた兵法などの本。地味な部屋に入ってきたのは藤吉郎が引っ張り込んだ軍師、竹中重治さんだった。


「半兵衛殿!いらっしゃると分かっていれば、用意したのに」


「いえ、突然の訪問ですから、お構いなく」


幼少期16人で城を奪った策略家、通称を半兵衛といい後世に語り継がれる軍師。


「何かありましたか?」


イケメンを絵に描いたような整った顔。そんな彼が座っているだけで絵になる。


「前回の戦の策について語ろうと思っていましたが、先程噂を聞きましてね、御家騒動になると私としても困るので」


流石半兵衛さんとしか言いようがない。それにしても噂がそんなに広がっているとは、相談者がいてよかった。


「私が家督を狙っているとい噂は根も葉もないでっち上げです。それでも家中を混乱させるには十分。だが忘れないで欲しいのが私はあくまで養子という立場、家督を継ぐのは奇妙丸、これは変わらない」


半兵衛殿は頷いた後で、少し考えて口を開く。


「あなたの心はよく分かりました。それでも噂をおさめるには策を打たねばなりません」


低い声が二人しかいない部屋に響く。


俺の人生は大きな分岐点を迎えていた。

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