任命②
昨日は休んでしまいすいません
少し用事があったので休ませて頂きました
俺と奇妙丸は引越しをすませると少し落ち着くことにした。
茶室でお茶でも飲む気でいたが、奇妙丸には少しばかり苦いようだ。しょうがないので縁側?にて雑談をしていた。こういう時藤吉郎となら碁をたしなんだりするのだが、せっかくなので兄弟水入らずで話すことにした。
他愛のない現況報告。勘八は真面目すぎるとか、茶筅丸が心配とか。弟の話で始まり、妹可愛いよね!と兄バカが始まる。徳姫が松平家に嫁いで行ったので傷の舐め合いという奴だ。
徳姫はすごく可愛い。天使のような微笑みで場を和ましてくれる。だからこそ兄としては9歳でいなくなってしまうのは寂しいのである。だが徳と結婚した信康くんとはこの前会ったけど、凄い、いい子だった。礼儀作法もしっかりしていたし。今度お城に招こうかななんて思ってる。
ちなみに父は伊勢国北部を滝川さんに命じて攻略している。滝川さんは滝川一益と言って父が信頼を置く家臣の一人。戦上手なのは史実通りなのだろうか?知らないがとても真面目で内政、外政、軍事。全てにおいて優秀である。俺も元康……今は家康に改名したんだっけ?家康さんとの会談の時、元服時にわざわざ参加してくれたがとても律儀で賢い人なのがわかった。あるじゃん?見たらわかる賢い奴やん!て人。そんな冗談は置いといて神戸家と北畠山が落ちると勘八と茶筅丸が送り込まれる予定らしく二人は他家でもやっていけるよう教育が厳しくなり最近は会っていない。
奇妙と俺は常に一緒の状態であるが弟妹と会えないのは寂しいなと話したりもする。てか父上も二人同時に行かせなくてもいいのに……
「にしても父上はどんどん領地を広げますね」
奇妙丸はキリッと整った顔を少し冗談でもいうかのような笑みに変え発言する。たしかにそうなんだけどね、俺は史実を知ってるからビックリはしないよ。まぁ歴史的瞬間に立ち会うのはいつでも感動してるけどね。
「父上が目指すは天下泰平の世の中。こんなものでは済まないはずですよ」
俺らはお互いをみて笑う。
こんなやり取りを見てわかる通り、俺たちは仲が良い。
今は家臣?的位置だが兄弟には兄弟。しかも俺に家督を奪うほどの野心がないためこういう関係でいられる。いつぞやの藤吉郎が言っていた言葉だ。
「最近は茶筅や勘八に会えなくて寂しいな〜」
「奇妙丸はまだ良いではないですか、同じ屋敷に住んでいるんだし」
「勘八は違いますけどね、まぁ茶筅は活動時間帯が合いませんし、これから先はここの部屋で過ごすので会えなくなるでしょうね」
俺たちかは頭を抱えると奇妙丸が口を開く。
「いっそのことさっさと業務を終わらして遊びに行きましょう!ね?」
「そうですな〜」
俺らは水を一口飲んでゴロンと転がった。入ってくる日差しによって床に温もりが感じられた。




