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元服の儀①

信忠は優秀、信雄は心優しいが無能なんて言われてますよね

けど戦国の世を生き抜いた者の方が人間としての経験とか全部ひっくるめて優秀かななんて思い始めてる。てか本腰入れて長文書かないと……

特に意味もないが廊下をウロウロしている。


「綺麗な庭だな〜」


少しばかり大きすぎるのではと言う庭園。そこには石などが設置してあるが、そっちの知識は全くといっていいほどないのでとりあえず綺麗だなと感じておく。


「ここにいたか……お前が元服したいと言うから急いで帰って来たのだがな」


威圧感たっぷりの声の主をみると父がこちらを見ていた。

だが怒っているわけではないようで、口角が少し上がっていて目も優しい感じで殺意がない。


「お帰りなさいませ、この度はおめでとうございます」


俺が戦の労いの言葉をかけると、まんざらでもないと言う顔で「ああ」と頷く。それが少しおかしくて、けど爆笑するわけにもいかないので父に習い口角を上げることにした。不自然ではないだろうか?なんて思いながら父の目を見る。


「そちが提案した案を聞きたくて来たんだか、まずは奇妙丸に会っておきたくてな。また成長したようじゃ」


奇妙丸→茶筅丸→徳姫→勘八→俺の順らしくしっかりと正室、側室、養子の順である。ちょっと待て確か生駒さんは正室じゃなかったわ。まぁいい母の身分順とでも言っておこう。ここから伺えるのは戦に行って心を整理したか……それとも単なる形式だけのものなのか。まぁ俺に不利益があるわけではないのでそこを問いつめるつもりはなく、父に招かれるがままに茶室に入室した。


「とりあえず報告を済ませよう。この度俺が率いた軍勢で美濃を手に入れた。難攻不落と言われた稲葉山城を岐阜城と名前を変え、美濃も岐阜と名を変えた。そしてお主が元服すると言うことでどうだ?俺は岐阜城に移る。まだ奇妙丸は元服するさせるつもりはないのだが清洲城の城主にしょうと思っている。そこでだお前に奇妙丸を支えてもらうつもりでいる。たしかに常識的に考えれば奇妙丸には早いだろうがそこは家臣団にどうにかしてもらう」


俺は少し驚きつつも父がすることなんていつも奇想天外でぶっ飛んでいるので冷静を装いながら「かしこまりました」と言うだけだった。


奇妙丸が清洲城を預かるのか……で俺がそのサポート役。たしかにいい立ち位置だな。嫡男の側で仕事をこなせばこの家で長くやっていけるだろう。し断ったら殺されそうだし。


「その為にお前には元服して貰うぞ。そうだな7日もあれば十分か?小規模でやるからな」


父が元服に出席してくれるだけありがたいとと思いながら頷く。


「烏帽子親は藤吉郎に頼む。よく知らぬ者よりよっぽどいいだろう」


つまりはそう言うことである。信忠は父本人が、信雄は重臣佐久間が。俺は今はまだ領地を持たぬ木下藤吉郎秀吉である。


だが俺の元服までの日々は流れるように過ぎて行った。

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