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詩集 迷い道

剥き出しの心臓

作者: 小日向冬子

きっとわたし

もう空っぽなのと

弱々しく君は笑った


傷つくのが

何より怖くて


そう

僕にも覚えがあるよ



幾重にも見えない鎧

ちゃんとまとっているね


大事だよ

それは確かに

君を守ってくれるパラドックス



安全確認

透明な輪郭をなぞることばかりを考えて

何もかも

ガラスの向こう側に追いやれば


涙も出ない

素手で触れることのできないままの

それっぽい人生


こんなの違うと嘆いてるつもりでも

世界はどんどん

強情に小さくなっていく


ねえ

何処に行ってしまったの

勇敢で無謀で真っ直ぐな君は



剥き出しの心臓で

歩いてみろよ

あの頃のように


胸を切り裂き

獣の喉で叫んでみろよ


素肌に痛いほどの熱を感じながら

固く閉ざした魂を

もう一度力強く震えさせてよ


体中に仕込んだ地雷

踏み鳴らしながら

僕は君を壊しに行くから

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― 新着の感想 ―
[良い点] しっかりした詩ですね。使われている単語も的を射たもので良いと思います。
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