君に送る言葉
ずっと過ごしてきた家族がこの世を去りました。
これは僕からその家族に送る言葉です。
小さな、小さな命がそこにいた。
初めて君を見た時に感じた気持ち。
こんなに小さくても生きているんだって感動したよ。
初めて君に触れた時の気持ち。
君の身体は温かくて、僕の心もとても温かくなったのを覚えてるよ。
初めて会った時、サークルの中で僕を見上げて震えていた君へ。
その時の僕は感動していて分からなかったけど、君はお母さんと離されて、知らない人間達に囲まれて、不安だったんだよね。
でも、日々を過ごすうちに少しずつ僕達家族に慣れていってくれて、とても嬉しかったよ。
ぬいぐるみを噛むのが好きだった君へ。
ぬいぐるみを投げると走って取りに行くけど、噛むのに夢中でこっちに帰ってこない事も多々あったよね。
僕はそれが不満だったけど、でも、楽しそうにぬいぐるみを噛んでいる君を見ていた瞬間はとても幸せだったんだって、今は思う。
食べるのが大好きだった君へ。
君の姿を思い出そうとすると、君がご飯を食べている場面が浮かんでくるよ。
待てが苦手で、言う事を聞いてくれなくて困ったけど、初めて待ってくれた時は凄く嬉しかったし、君が誇らしかった。
草むらに突撃する度、草を毛に絡ませてきた君へ。
君の毛は天然パーマがかかっていたから、面白いくらいに草が毛に絡まっていたね。
引っ付き豆とかを付けて帰って来た時は凄く面倒くさかったけど、でも、それは君が元気に走り回っていた証でもあったんだね。
お風呂が嫌いだった君へ。
君は物凄くお風呂が嫌いだったね。
普段はのんびりしている君が、お風呂に入れられると分かると壮絶に暴れたよね。
お風呂から上がった後に不貞腐れてる姿が妙に人間臭くて、見ていて可笑しかったのを覚えてる。
病気で手術した君へ。
君を撫でている時、しこりを見つけて急いで病院へ連れて行ったね。
検査の結果が癌だった時、僕は目の前が真っ暗になった。
でも、手術したら君は元気になって、生きていてくれたんだ。
凄く、凄く、嬉しかった。
15年、生き抜いてくれた君へ。
手術してから6年間、君は生きてくれた。
その間に小さな病気はあったけど、君はその全てを跳ね除けて生き続けてくれた。
頑張ったね、お疲れ様。
君は居なくなってしまったけど、でも、僕は君を忘れないよ。
君のお気に入りだった寝床を見る度、悲しい気持ちが溢れてくるけど。
でも、精一杯生きた君の姿を胸に、僕も生きていくよ。
小さな、でも、頑張って生きた命があった。
僕はそれを忘れない。
何年経っても、絶対に忘れない。
だって、君は僕の家族なんだから。
僕は彼女の事が大好きでしたが、果たして彼女はどう思っていたのだろう。と、思い出すたびにとても不安になります。
愛犬は幸せに生きてくれたのでしょうか。




