第七十四話 秋渡の中の将来
僕の言葉を聞いて柏木は絶句し、続けようとした言葉を思わず途切ったが、すぐさま思い直したのかまた睨んでくる。
「……なぜそう言い切れる?」
当然の疑問を投げ掛けてくるが、実は簡単なことだ。
「五神将は自分の実力をよく理解している。目の前にいたりしない時は部下を使うことが多いが今みたいに目の前に倒したい奴がいる時は絶対に自分から率先して戦うからだ」
そう、棗が最初に深桜を攻めてきた時も冬美とは自分から戦っていた。僕と戦う時は部下が名乗り出たからだが、その後は結局はすぐに自分から戦いに名乗り出た。黒坂も愛奈をただ探すならば別にあいつ自ら出ずともあいつの機械人間に任せればいいだけ。なのにあいつも現場には現れていた。そして青葉。幸紀を狙った時は部下ではなく、あいつからまず動いていた。部下は青葉の戦いを見守っていたしな。そう、どれも全てあいつらは自分から進んで動いていたのだ。場所を特定している時、全員が自分からしか動いていない。実際にその場で部下に任せきりだった相手はいなかったし、偶然でも青葉はそんな状態でも襲ってきたことからまず間違いないだろう。
さて、柏木だが……。
「ふん、そこまで言うのならば俺が自ら貴様を殺してやる。命乞いは無駄だと思え」
まんまとそれに乗るように配下を使うことを撤回した。もうこと時点で割れているようなもんなんだけどな。そもそも相手が僕の時点で違うのは明確だし。
「安心しろ。命乞いなんてお前ごときにする気はないから。そもそも……」
僕は柏木が近付いて来るのを見ながら目を細める。
「幸紀は僕の相手だ。僕の相手を奪おうとするお前を許すわけないだろ」
僕から多大な殺気が溢れ、柏木の配下がそれに思わず尻餅を着いていた。柏木本人も動きが止まったし、配下には気絶までする奴がいる。柏木は振り切るように首を振ると腰にある剣を抜く。高価な剣なんだろうけど所詮それだけのものだ。元々高価でも関係ないしな。
「死ね!」
柏木が剣を振りかぶってくる。僕はそれを人差し指と中指の間で白刃取りをする。そして後ろをチラリと向き、
「俊明さん、早奈英さん、幸紀。危ないから少し離れててくれ」
と声をかけた。三人はすぐさま下がり、僕は柏木に向き直る。指二本で剣を抑えてるが柏木はそのまま力任せに斬ろうとする。が、こんな奴には負ける気は毛頭ないし、何よりも指はビクともせず、簡単に抑えている。もちろん、力も全力じゃない。相手は両手でやってるのに対してこちらは指二本。もう普通これだけで実力は明確なんだがな。
「どうした?まさかそれが全力が?」
「チィッ!」
一旦僕から離れ、距離を取る。僕は全然余裕で柏木を見る。なんか目を瞑ってても勝てそうだなぁ……。舞や明菜からはまた戦ったことを文句言われそうだ。
「まだまだ!くらえ!」
柏木は懐からナイフを三本投げるが、僕はそれを両手の指の間でやはり全て受け止めた。そしてさっさとそれをポイッと捨てる。柏木が悔しそうに歯軋りをしているがもしこれだけならばこいつは棗と戦っても一瞬で負けるだろう。五神将同士ならば普通渡り合えるんだけどな。
「この野郎!」
また剣を振りかぶって来たが、同じことだ。しかし柏木はニヤリと笑うと剣を片手で降り下ろして来る。僕は何をするのかが簡単にわかり、剣を避けて様子を見る。剣技もなってないな。ただ素人がいい剣で見栄を張ってるだけじゃねぇか。柏木が空いた片手で僕の胸ぐらを掴もうしてくるが、僕は手首を掴んでそれを阻止する。
「……驚いた」
僕がそう呟いたら柏木がなぜか余裕そうに笑う。
「へ、俺の力がわかったのか?」
「いや、ここまで弱いのに五神将候補になってることに驚いたよ。もう終わりなのか?」
勘違いしてる柏木は本当に馬鹿だと僕は思った。この程度で五神将名乗るなんて相当馬鹿げてる。こんなの明菜だって余裕で勝てるぞ?
「もういい?お前想像以上に弱すぎてつまらんわ。僕に刀を抜かせることすらできないのに五神将名乗るなんて、青葉だったらキレてるぞ?」
僕の口からさらりと青葉が出てきて周りがどよめく。でも本当のことだしなぁ……。性格知らんからなんとも言えんが恐らく暁なんてもう捨て駒同然にしか扱えないんじゃない?いや、それすらも叶わないかもな。さて、と。
「いいか?五神将ってのはな」
僕は掴んでた手を離すと同時に瞬時に背後を取る。
「お前みたいにこんな隙なんて早々に作らねぇよ。話にならん、帰れ」
後ろの僕に気が付き、すぐ後ろを見てくる柏木だが、またさらに素早く背後を取ってから膝を蹴り、転ばせたところで肘打ちを食らわせる。
「かはっ!」
そしてすぐに起き上がってから柏木の鳩尾辺りを踏みつける。その痛みでか、柏木は気を失ってしまった。え、弱すぎじゃね?そもそも五神将ならば転ばされてもすぐ横に転がってすぐに立ち上がるだろう。なのにこいつはここで終わった。
「話にならんかったな。返すぜ」
柏木の襟首を掴んで配下の方へ乱暴に投げ付けた。巻き込まれて何人か転ぶが、数名はキレた。
「この野郎!よくも大貴様を!……え?」
しかし僕が瞬時に向かってきていた数名に相手からは見えない速度で移動してから元の場所に戻る。最初との違いは僕が刀を抜いていることだ。バタバタ倒れる配下達に残った配下がすぐに回収する。まぁ刀は抜いてるけど一応全員峰打ちだけどな。
「……弱いな」
刀を鞘へ戻すと柏木の配下へ向き直り、そして。
「死にたくなければこの地からさっさと立ち去れ!まだ戦うならばもう峰打ちはしない本気で斬り捨てるぞ!それと幸紀の相手は僕だということをお前らの主にもよく言い聞かせろ!もしまだ僕達を邪魔をしようものならば容赦せずお前ら全員を叩き潰す!」
僕の殺気が含まれたその宣言に配下達は本気だと感じたのか一目散に逃げていった。僕はそれを見送ってから俊明さん達へ向き直る。
「みんな無事か?」
「……ああ。なんと礼を言えばいいのか」
俊明さんが代表してそう言うがどこか震えた声をしていた。やはり怖かったか?いや、幸紀は違うな。だってぽーっとして顔を赤らめ、かなり熱っぽい視線を僕に送ってるし。とりあえず俊明さんとの会話だ。
「それにしても凄いな。あれは本気なのかい?」
「いや、完全に流した戦いだ。本気ならばあいつの首が一瞬で飛んでるぞ」
「そいつは恐ろしいな……」
俊明さんは流したと聞いて驚愕せずにはいられなかったみたいだ。まぁそれもそうかもな。あんなに実力差があっちゃ無理はない。
「そもそもあいつの実力じゃ五神将相手に一秒も持たないぞ?普通に凛桜の生徒会長でも余裕で勝てるし。あの程度で五神将名乗ってたことが不思議なくらいだ」
やれやれと肩を竦めながら僕がそう言ったら僕の言葉に俊明さんは苦笑していた。早奈英さんもクスクス笑う。幸紀は目を僕から外していたがそれでもまだ赤かった。
「幸紀、大丈夫か?」
思わず心配になって話し掛けると幸紀はハッとなって我に戻る。
「あ、その……秋渡さんが相手は私と言い切ってくださったことが嬉しくて……その……」
……赤かったのは嬉しさと恥ずかしさ故だったみたいだ。しかし舞もそうだったがなぜこんなに僕を怖がる女子って少ないんだ?うーむ、考えても仕方ないか。
「さて、秋渡君はこの後どうする?時間があるならばしばらくゆっくり休んでから夕食を一緒にと思っているんだが……」
俊明さんの誘いに僕は考える。時間はあるし舞と明菜に連絡しておけばとりあえずは大丈夫だろう。後から舞に何かを要求されそうで怖いが……。ま、幸紀とは早々にいられないんだからこの誘いには甘えよう。
「じゃあお言葉に甘えさせてもらおう」
ーー
舞に電話をしたらギャーギャー言ってたが、電話越しに明菜が何とか舞を宥めるように色々言っていた。ともかく明菜が了解をしたので僕が礼を言うと舞が「今度また一緒に寝ますからね!」と言ってきて、仕方ないと思って僕は承諾した。風呂に一緒に入らされるよりかはずっといい。ともかくそれを俊明さんに伝えるとまだ時間が時間だからと幸紀と一緒に街へぶらつくことになった。幸紀は嬉しそうに頬を緩ませて腕に抱き付いてくる。僕はそれを平然としてそのままにしていたが、何分幸紀の顔は知れているのか、周りの視線が凄い。羨ましそうに見る者から嫉妬してる者など、様々だ。しかし幸紀はそんな視線なんて構わずに笑顔で抱き付いている。よくよく考えたら僕、今制服なんだよな……。幸紀は着替えていたが僕はそのまま。あー、確かに私服の子が制服の相手に抱き付いていたらそりゃ視線をさらに集めるわな。僕は今さらながらそれに気が付いた。
「秋渡さんとデート……えへへ♪」
かなり上機嫌の幸紀。そういや前こんな感じで一緒にいたら青葉に強襲されたんだよなぁ……。あの時は幸紀を守れて本当によかった。まぁさすがに今回は大丈夫だろうがそれでも念のため警戒はしておくか。と、考えた矢先にある店を見付けた。
「(あれは雑貨屋か。確かアクセサリーとかが色々あるんだよな……)」
僕が足を止めたので自然に幸紀の足も止まる。幸紀が不思議そうに見上げて来ていたが、僕の視線の先を追って幸紀はその雑貨屋を見る。それから僕をチラリと見てから、
「入りますか?」
と言ってきたので、
「ああ。そうする」
と、僕は頷いた。
店の中は思ったよりも狭いが、商品は色々あった。リングからネックレス、ペンダント、ブレスレットなど、種類も豊富だ。僕はリングを見て少し考える。……もし結婚するならば結婚指輪とかも買わなきゃだよな?ならば先に安物でも渡せば幸紀は僕の相手と証明できる……のか?うーむ、その辺りまだわからんから何とも言えんな。
「秋渡さん指輪が欲しいのですか?」
ふと指輪を見て結婚指輪のことを考えていたら横から幸紀に話し掛けられる。僕は幸紀を横目で覗き見ると楽しそうな顔で僕を見返していた。僕は幸紀にフッと薄く笑うと答えることにした。
「ああ。幸紀と結婚するなら結婚指輪のことも考えなきゃと思ってな。さすがにまだ高すぎるのは無理だからこの辺のでもと考えたが……。よくよく考えたらこれを代わりなんて嫌だと今結論に至った」
そう言って他のアクセサリーも見ようとしたらふと幸紀がキュッと手を握られる。幸紀を見ると顔を赤らめて俯いていた。あ、こういうことは内にしまっておいた方がよかったか……。やっちまったと思って渋ったのだが幸紀がボソボソと何か呟く。
「……じゃないです……」
「ん?」
「嫌じゃないです……。逆です。凄く……凄く嬉しいです。秋渡さんがそこまで考えてくださっていることが……」
顔を上げた幸紀はまだ顔がかなり赤いがその表情は本当に嬉しそうだった。僕はそれを見て若干心臓の鼓動が早くなったのがわかった。
「えへへ……♪」
はにかむ幸紀。本当にかわいいな、こいつ。僕は内心を悟られないように顔を逸らし、また指輪を見る。だが僕はここで指輪を買うことはしない。指輪から目を離し、それからネックレスを見る。幸紀僕の横から同じものを見ている。
「あ、この星のネックレス綺麗ですね」
幸紀が手に取ったネックレスは星の形のネックレスで確かに綺麗だが、少し形が雑にも見えてしまう。僕は他のを見てるとふと一つのネックレスで目が止まる。それは三日月の中に小さな星が一つ入っているといういかにも夜空を示しているようなものだった。……ふむ、これはいいかもな。だが他のも見てから判断しよう。
他には雪の結晶の形をしたものや雫の形など、様々だったがどれもあまりピンと来なかった。やはり三日月と星のがいいかもな。
「どれも綺麗ですね。ネックレスだけでなく他のアクセサリーも」
幸紀が店内を回りながらそんな感想を抱く。だがそれは僕も同感だ。
「確かに。だが生憎僕が探してるものの候補は少ないな」
「探してる……ですか?」
あ、うっかり口が滑った。……まぁいいか。幸紀は疑問に思ってか首を傾げながらも特に追求してくることはなかった。ふと指輪は自分だけで買いに来て今は別のを渡すとしよう。やはり先程の三日月と星のネックレスを渡すか。僕がネックレスの方へ行くと幸紀もてとてと付いてくる。そして僕がネックレスの前で止まると幸紀が手を繋ぎながらネックレスを見る。
「(名前からしたら雪の結晶のようなものがいいだろうがそれだとほぼ冬向けのものだと思うとさすがにな……。三日月ならばそれはないからいいかもしれない)」
念のため他のも見ると、本当に色々種類がある。雫の形もあるが、何となくこれは違う気がする。他にも桜の花のもあったりする。……迷うな。それと考えてみるとまだまだ幸紀のことをよく知っていないことが思ってしまう。
「秋渡さん?」
おっと、悩み始めたら幸紀に心配をかけてしまった。僕は空いている手で幸紀の頭を少し撫でて「なんでもないよ」と言う。幸紀はくすぐったそうにしながらもされるがままだった。僕がすぐにやめると幸紀はふと何かを閃くように「あっ」と声を上げる。それから顔を赤らめながら僕を上目遣いで見上げてくると、僕の手を少し強く握ってくる。
「秋渡さん。どうせなのでここでお揃いのネックレスを買いませんか……?」
「……え?」
僕は一瞬幸紀の言葉に固まったが、すぐにプッと吹き出してしまった。それに幸紀は恥ずかしそうにしながらも少し不貞腐れて空いている手で僕の胸をポカポカ叩いてくる。痛くはないが、それでも思わず笑わずにはいられなかった。まさか幸紀が同じようなことを言ってくるなんて思わなかったからな。
「すまんすまん。まさか幸紀が僕と同じことを思ってるなんて思ってもなかったんでな」
「ふぇ……?」
僕が謝ってから吹いた理由を説明したら幸紀は固まった。それから理解したのか、さっきよりも赤くなったがどこか嬉しそうに頬を緩ませていた。
「秋渡さんも同じことを思ってたんだ……えへへ♪」
嬉しそうにはにかむ幸紀。……くそかわいいな。ここが店じゃなかったら危なかった。もし家とかで二人きりだったら思わず抱き締めてしまった可能性がある。……僕も変わったな。恋華でさえそんなことはなく、あっても手を引っ張って率先するくらいしかなかったのに幸紀に対してはそれよりも大胆なことを考えてる。やれやれ、できるだけ抑えないと俊明さんに潰されそうだ。
さて、それはそうといい加減選ぶか。幸紀と並んでまたネックレスを眺める。が、幸紀は心なしかある一点で必ず止まる。それは紅葉をイメージされて作られたネックレスだ。銀の葉の中には小さな白い玉が施されたものだった。幸紀はそれをジッと眺め、他のを見るがやはりまたそこで止まる。
「その紅葉がいいのか?」
僕が問いかけると幸紀は気付かれていたのがわからなかったのかハッとなって僕を見てくる。僕はフッと笑うとそれを二つ手に取ってレジへ向かう。幸紀は慌てて追いかけて来ると鞄から白い財布を取り出そうとしたが、僕はそれを手で制する。幸紀は不思議そうに見てくるが、僕はレジでネックレスのチェーンの調整だけしてから二つを買った。それから店を出て幸紀にネックレスの入った袋を渡す。
「んじゃ、これが初のプレゼントだな」
「え?」
幸紀はポカンとして袋と僕を交互に見る。僕は半強制的に幸紀に袋を受け取らせる。幸紀は落とさないように慌てて受け取り、そして頬を若干赤く染めて袋を胸に抱いて僕を見上げて来る。
「……ありがとうございます、あなた」
お礼を……いや待て、今なんて言った?思わず目を見開いて幸紀を凝視してしまった。幸紀は悪戯が成功した子供のように「えへへ……」とはにかむ。だがやはり恥ずかしかったのか、顔が先程よりも赤くなっていた。全く、完全に不意を突かれたな。
「見事な不意を突きやがって……」
僕がボソッと呟くと幸紀は嬉しそうに腕に抱き付いて来た。それを振り払おうともせずにとりあえずそろそろ幸紀の家に戻るとしよう。まだ早いかもしれないがまぁそこは少しゆっくりするということにさせてもらおう。
ア「どうも、アイギアスです!」
恋「恋華です」
冬「冬美です」
ア「いよいよ四月ですね。色んな人が新しい出合いがあるんでしょうね」
冬「そうね。ふふ、秋渡君達二年生は一年経ったけどどんな気分かしら?」
恋「そうですね。去年はあまり濃い一年とは思いませんでした。入学式なら秋渡の人気が凄かったことは覚えてるけど」
冬「ああ、あれは凄かったわね。けど秋渡君は迷惑そうな顔をしてたよね?」
恋「まぁあまり積極的に他人とは関わろうとはしない人ですから。単に鬱陶しいだけだったかと」
ア「そう考えると二年生になってからの数ヶ月はかなり濃い日々だったんじゃないですか?」
恋「うん。でもまさか雨音財閥の一人娘の愛奈さん、今人気アイドルの美沙さん。それにまさかの秋渡の実妹の舞ちゃん。他にもいるけど特にこの三人が一番の衝撃だったなぁ……」
冬「雨音さんの転入には正直度肝を抜かされたわ。先生達もどう対応するかで緊急会議を開く始末だし」
ア「それが秋渡君の手によってあっさり解決されたんですね」
冬「……雨音久英さんから手紙が来たらしくてそれを読ませてもらった時は本気で驚いたわ」
恋「なんて書いてあったんですか?」
冬「……『うちの娘を貴校に通わせる。理由は単純なことだ。娘が貴校に気に入った……というか婚約者にしたい男がいる。誰かは言わんがな!ともかくよろしく頼むぞ』って書かれてた」
ア「……結構雑ですね、愛奈さんの父親」
恋「ま、まぁ娘も大概だし……」
冬「けどあの行動力は見習うべきね」
恋「確かに。よし、私も頑張らなくちゃ!」
冬「私だって負けないわ!」
ア「あはは。では今回はとりあえず終わりましょうか」
恋「そうね」
冬「それがいいわね」
ア「それじゃ……」
ア・恋・冬「また次話で!」