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第四話 VS五神将、棗達也

少し更新が遅れました。

スミマセン

次の日。僕は珍しく早く起きた。時間は六時。全然余裕の時間だ。


「まさかこんなに早く起きるとはな」


けどなぜだ?なんか今日は嫌な予感がする。家ではないだろう。ってことは学校でか…。


「よし、もう一回寝よう」


そう言って僕は現実逃避のために二時間眠った。


ーー

その日、朝から深桜高校でとある事件が起きた。


「へぇー、ここが最強と詠われる生徒会長がいるっていう深桜高校かー」


のんびりした声で話す一人の男子。背は高く、百八十三センチもある。顔は整っていて、今の世界でも珍しく女子にモテる。だが彼は女子には全くといっていいほど興味がない。髪は少しボサボサだが、本人はそれを気にしてる様子はない。しかも金髪。目はのんびりした声とは似つかわしい鋭い眼光を放っている。何よりも彼の右手には一振りの剣があった。


「そうですよ。ですが五神将であるあなたにとっては余裕でしょうね」


側にいる男はそういい放つ。その男も大剣を持っていた。


「それもそうかもな!楽しませろよ、関澤冬美!」


楽しそうに笑う五神将のうちの一人、なつめ達也たつやが不敵に宣言した。


同じ頃、生徒会室。


「どうする?会長」


生徒会の書記の室川むろかわが聞く。もちろん、何をかは突然やって来た五神将の棗についてだ。だが五神将は同じ五神将でない限りは簡単には勝てないだろう。それは冬美もわかっている。だからこそ焦っていた。


「(どうする?何かいい手はない?)」


しかし考えても何も思い浮かばない。ならば、


「私が直接彼と対峙するわ」


悠然と言った。それしか手はなかった。


「でも会長……、いや、残念だけどそれが一番ね」


会計の工藤くどうも反対しそうになったが、戦闘になったら彼女以上の実力者はこの学校にはいない。

つまり、会長に賭けるしかなかった。

冬美は深呼吸をして自分の日本刀を手に取った。


「(私がなんとかするしか、この学校を守る方法がない!だから勝たなきゃ!)」


そして外に出た。教室からは「関澤会長、頑張ってください!」という応援が送られる。


「へぇー、結構早かったね。でも俺に勝てるかな?」


強者の余裕からか、棗は笑っていた。それでも冬美は、怯まずに、


「勝ってみせる!そしてこの学校を守る!」


と言い放った。と同時に


「おもしれぇ、やってみろ!」


棗が猛スピードで動いた。


「(速い!)」


彼とはかなりの距離があったのにも関わらず、一瞬で間近に迫っていた。


「くっ!」


かろうじて一撃を防ぐ。が、


「(一撃が……重い……!)」


そこから連撃をされてるので必然的に彼女は押される。


「なんだぁ?こんなもんか?軽すぎるね」


早くもつまらなくなったのか、棗がそう言ってきた。


「まだよ!」


棗の一撃を避け、攻勢に出た。しかし、

パシッ、と素手で受け止めた。


「なっ!?」


冬美は驚いて硬直した。すかさずその隙に棗は剣を使わずに足で冬美の脇腹を蹴った。それは隙だらけの彼女には痛恨の一撃だった。ましては相手は五神将だ。力もかなりある。おかげで彼女は二十メートルは軽く飛んだ。


「う……」


冬美は蹴られた時の衝撃で立ち上がれなかった。生徒会のメンバーが「会長!」と叫ぶ。


「(つ……強すぎる!)」


生徒達は一撃で敗れた冬美を見て絶句した。


「なんだぁ~?弱すぎじゃね?つまんねーの」


と、ぼやく棗。側にいた男は、


「お見事です、達也様」


と賞賛の言葉を送っていた。


「さて、どーする生徒さん達よぉ。頼れる生徒会長さんは敗れたぜ?」


その言葉に冬美が反論しようと声を出そうとするが、


「がはっ!」


棗が彼女の背中を強く踏みつけた。


「なぁ会長さん、さっさと降参したら?あんたじゃ俺には勝てない。よくわかったっしょ?」


冬美はその言葉に悔しさを覚えた。彼の強さはよくわかった。だがまさか手も足も出ないとは思ってなかった。


「これでも俺、五神将では最下位なんだけどな!」


と言う。冬美は絶句した。こいつより強いのがあと四人もいることに。


「まあその中の一人は戦ったことないから知らないけどな。でもいずれにしても俺を倒せるのは五神将だけだと思うぜ?」


もう冬美は言葉だけでも絶望しか感じなかった。


「(守れなかった……。学校も、生徒も皆……)」


そう考えると涙が出てきた。


「あらら?泣いちった。ま、そうだよね。圧倒的な強さに敗北。学校も守れなかったしね!」


戦いを見てた生徒達は、「どうしよう?」と口々に言うだけ。

その中にいた恋華はこの事情を知らない秋渡に連絡を入れるべく、電話をしてた。しかし聞こえるのは不在を知らせる返事だけ。

しかも戦闘場所は校門をくぐってすぐだ。


「秋渡、出てよー!」


しかし、その願いは叶わず彼が出ることはなかった。



秋渡side


僕は目覚めたと共に少し遅い朝飯を食べて準備をして学校に向かった。今の世代は銃刀法違反がない。いやー素晴らしいね。愛刀を持って学校に行く。今は九時。おぉ、今日は早く着くな!

ん?スマホが鳴ってる?えーと相手は……恋華?なんでだ?今って授業中だよな?あ、学校見えた。あれ?なんか変な男がいる。下にいるのは、ん?冬美!?一体なにが!?冬美が敗れたってことはあいつ、間違いなく五神将だな。


「どーすっかな」


ピリリ、ピリリ。

スマホが鳴る。相手はもちろん恋華。


「もしもし?」


『あ、秋渡!?やっと繋がった!単刀直入に言うね、今五神将のうちの一人が……』


「襲撃してきたってか?」


『え……?』


小さく漏らした驚きの声。


「ワリ、もう校門前だ。あと切るな」


『え、な、なんで?』


「……こっちに気付きやがった」


と同時に電話を切る。そして五神将の棗と対峙する。


「あら?まさかの遅刻者?遅刻はよくないよ?」


「そうだぞ、少年」


棗とその近くの男が見下す口調で言う。その棗の下で冬美が、


「に……げて……秋渡……君……」


弱々しく忠告してくる。が、僕はそれに


「断る」


と答えた。


「いいの?折角会長さんが言ってくれたのに」


のんびりした口調で棗が言う。


「いいよ別に。僕があんたを倒すし」


と言った。すると棗は、


「俺を倒す?またまたぁー、無茶言っちゃってー」


「確かにあんたは強いだろうさ。でもそれでも僕に勝てるか?」


そう言うと彼の表情が変わった。それは怒りの表情に。

だが…、


「達也様、このような男はこの私めにお任せください」


と、大剣を持った男が言ってきた。その時、僕は直感した。


「(あ、こいつ弱いわ)」


「いくぞ、少年!達也様を侮辱した罪は重いぞ!」


僕は男が話してる時に手を目に近付けた。そしてつけてたカラコンを外す。

そして金と青の目を開き、男を見据えた。さーってと、久々にやるか!

愛刀を鞘から抜いて刀を構える。同時に男が突っ込んできた。


「はぁっ!」


男の大剣を僕はかわさず刀で受け止めた。結構力あるなー。思ったよりはできるんだな。けど、

ガキン!

僕は軽々と大剣を弾き返した。だって僕にしてみたら弱いし。


「なっ!?」


男は驚愕した。その隙に僕は自分の中では軽めの一撃を加えた。男は声を発することなく吹っ飛んだ。余裕だな。ふと学校の方を見ると、みんな驚いてた。もちろん、恋華も星華も橋本も相澤もだ。そして棗は、


「おもしれぇ、俺が相手してやるぜ!」


と宣戦布告してきたのだった。


どうも、不器用すぎる作者のアイギアスです。

バトルシーンを書くのは初めてなので物足りないかもしれませんが、どうか温かい目で見て頂けたら幸いです。


次回ですが棗との戦いの決着がつきます。



あぁ、色々大変だなぁ…。

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